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内容説明
歴史の本質に正面から迫る――歴史はどのような時に動くのか、歴史は繰り返されるか、日本史の特徴は何か…など、歴史の本質に正面から迫る本格対談。職場で上司・部下の関係にある二人は、膨大な知識と教養を持ちながらも、それに拘泥することなく、また狭いタコツボに逃げ込むことなく縦横無尽にユーモアを交えて語り合う。今に活かす「教訓としての歴史」も、堅苦しさを除外した「楽しめる歴史」も本書にはある。付録として、二人がすすめる書籍を掲載。歴史のおもしろさを味わいながら、豊かなミカタが身につく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
67
研究者二人が歴史に関する四方山話しを語り合う形式。カエサルやナポレオン、信長、秀吉、家康など洋の東西を超えて様々な人物のエピソードが出てきて面白いです。西郷隆盛とナポレオンのくだりは思わず納得。さらっと読めて、でも含蓄ある内容で楽しい読書でした。2024/08/24
tamami
53
私事で恐縮だが、中学校の歴史の授業はノートも取らずに、高校の日本史は非受験科目として睡眠学習の時間に充てていた。そのために手酷いブーメランに遭ったのは笑い話だが、自分は日本の歴史の面白さを分かっているというのは、確信に近いものがあった。その頃刊行されていた日本歴史全集や吉川英治の『太閤記』を繰り返し読んでいたからである。高校の日本史はそれらとは真逆で、歴史事象に関わる年号と組織と人名の記憶が主で、近現代などは数枚のプリントが充てられていた。今こうして歴史のミカタを力説する本書を手にしながら、高校の日本史→2021/07/07
ちさと
32
井上さんの「ミカタ」シリーズ3部作目。対談のお相手は磯田さん。おふたりは職場の部下と上司でもある。元理系で建築史の専門家と、資料マニアでバリバリの歴史家との対談だ。磯田さんがかなり張り切ってる感じがとても良い。家康が「吾妻鏡」を収集した理由は権威付けのためで、本当に参考にしていたのは「貞観政要」だったとか、二宮金次郎像を校庭から取り除いたのは戦後改革ではないなど、日本史&世界史の色んなミカタが飛び交って面白かった。巻末に推薦図書が掲載されているが、樺沢先生なら自分の著書をちゃっかり載せるんだろうな(余談)2025/11/17
さきん
29
日本史と西欧史の共通性は梅棹忠夫氏の生態史観と同じで自然環境の影響が大きい。歴史が動く大波というのも、気候要因は相当ある。お人よしの信長、恐怖が動かす戦国史、時代で評価が変わる歴史人物などおふたがたの楽しい対談が続く。磯田さん本がまた一冊増えてしまった。2021/11/23
カレー好き
27
見る目が変われば、時代が変われば、歴史のミカタも変わる。ヨーロッパでオペラや演劇に取り上げられた数では、キリシタン大名の高山右近が圧倒。信長、秀吉はほとんど話題にならない。アフリカ系の弥助を家来にした信長はダイバーシティの先駆者。これも現代の価値観による歴史のミカタ。2024/07/06
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