内容説明
下村湖人の『論語物語』をベースに、「論語」を「悩める若者たち」の物語に大胆にアレンジ。知恵はあるけど、世渡りに不器用な孔子と、そんな孔子の元で学ぶ若者たちの群像青春小説。小学高学年~中学生が対象だが、一般の大人にも読んでほしい一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
75
分類123。YA版『論語』「うちの先生は素晴らしい人なのになんで出世できないのだろう」という弟子の嘆き▽孔子の10人の弟子をキャラクター化して語らせる。子貢(しこう)は現実主義。冉有(ぜんゆう)は気弱だが優しい。季路(きろ)は血漢で感情的になりやすい。伯牛(はくぎゅう)は優秀で美男子だが最近体調が悪い。宰我(さいが)は弁論が得意で少し嫌味。閔子鶱(びんしけん)は礼儀正しい。顔淵(がんえん)は謙虚。子夏(しか)は能天気。仲弓(ちゅうきゅう)引っ込み思案で勉強オタク。子遊(しゆう)自信家▽萌え。2023.8刊2024/02/05
樋口佳之
43
耳順うべき年齢の自分には、大変懐かしいお話ではありましたが、このタイパ、コスパの対局にある先生と弟子たちのお話、読者対象とされているであろう現代青少年に何かを伝える事ができるのだろうか。2024/10/18
Keita
3
色々、日々の生活で悩んだり、迷ったり、つまらぬプライド、こだわり、柵に悩み怒りを感じることがあります。 この本の中に出てくる「自分を忘れる」ができればどれだけ楽になるかと思います。 それができず悩むのだが、時折、この本を読み機の持ち方を変えて行こうかなと思います。 2023/11/17
飲も飲も
3
下村湖人の論語物語をベースにした小説。とても分かりやすかった。次の青春訳名作シリーズも楽しみにしてます。2023/11/02
あろあ
2
弟子たちのキャラがいろいろで、弟子同士での絡みもいろいろなので深夜アニメとかにできそうな感じですね。もっと軽い話かと思ったけど、しっかり孔子先生の教えが書いてあります。全部じゃなくても、なにか響くことがあればよいかな程度で読むのがいいかも。2025/04/15