内容説明
読売の種拾いとして働くお奈津は、とある事件を通じて知り合った“事故物件”専門の家守(不動産屋)・直吉の力を借りながら、江戸の幽霊騒動に関わっていく。心中事件の真相、国じゅうの幽霊話を集めているという怪しい男・七五郎との出会いなど、人と霊の巡り合わせを追う中で、直吉の両親が行方不明になった事件の手がかりを見つけるが……。話題沸騰の「事故物件×時代小説」シリーズ第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
73
事故物件長屋の家守・直吉。読売の種拾い(記者)を始めて2年のお奈津。彼女の前に現れた国じゅうの幽霊話を集めているという七五郎という怪しい男。今回お奈津が追う幽霊話とは。糸問屋の番頭が店の女中と不倫関係になるも結局本妻と元の鞘に収まり長屋で暮らし始める。そこに現れる女の幽霊。妻は夫と別れた女中だと思い込み、世間も妻を悪者にしてしまう。そこでお奈津が種拾いを始めるわけで…。この世に未練を残した霊の存在は怖いけど理由がわかると何だか切ない。直吉の両親を飲み込んだ謎の家の正体も気になる。続編が楽しみ。2023/09/18
のんちゃん
29
江戸の読売の種拾いお奈津と人が亡くなった部屋を専門に扱う家守(不動産屋)の直吉が、江戸の事故物件に現れる幽霊に対峙して、その意を汲み取り、成仏の段取りをする物語の第2弾。今回は国中の幽霊話を集めている怪しげな男、七五郎と言う人物が加わり、直吉の両親の行方不明の手がかりが少しわかってきた。しかし、まだ、謎はあり、続編は必ずあるとわかる。お奈津の種拾いとしての成長と、今作から急接近の直吉との仲の進展が楽しみ。幽霊は怖いが、幽霊自身もこの世に残した想いのある人に、ある意味、振り回されている様が、哀しく思えた。2024/05/27
ベローチェのひととき
18
妻から廻ってきた本。読売の種拾いとして働くお奈津が主人公の物語、第二弾。事故物件専門の家守、直吉の力を借りながら江戸の幽霊騒動に関わっていく。今回は4章からなる連作短編集。今回は国じゅうの幽霊話を集めているという七五郎という謎の人物が登場してきた。直吉の両親の行方不明の秘密や金造親方の秘密も謎のままなので次作以降が待ちきれない。2024/06/02
み
17
さくさくと♪この世に未練なくバイバイしたいです。このシリーズまだ続きそう、そのうち詠みます。鳥太郎が、何モノなのか氣になります。2024/05/09
あずとも
7
楽しく読了。国じゅうの幽霊話を集めているという謎の人物が登場。金造親方とも関係あるみたいだし行方不明になっている長吉の両親に関しても何か知ってそうで続きが気になる。 2023/08/13
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