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内容説明
入院や愛猫の死を経験した養老孟司が、四人の識者と語り合い、改めて「老い」と死を見つめる。新たなタイプのアンチエイジング薬の開発、人気エッセイストによる認知症の介護の実体験、生活保護費から見えてくる老後の生活の真実、自己を開くことが死の「練習」になる……。幸福な老後を過ごすための、大切な知恵が詰まった一冊。 ●「自己を開くことを繰り返していけば、自ずと死を迎えるための練習にもなるのではないかなという気がするんですね」(南直哉) ●「DNAの修復能力は『寿命の壁』を突破する一つのカギだと考えています」(小林武彦) ●「都会の高齢者ほど、老後の生活に必要なのは『お金』だけだと思い込んでいます。『自然資本』や『人的資本』に目が行かないのですね」(藻谷浩介) ●「(母の)認知症がだいぶ進んでからは、母が頭のなかで思い描く世界に一緒に乗ることにしました。そのほうが介護する側も、される側もおもしろいし、イライラしないし」(阿川佐和子) ●「自分のことなんか、人に理解されなくて当たり前と思ってりゃいい」(養老孟司)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
31
養老さんと4人の識者の対話を通じて死、高齢化、介護について考えることが出来ます。小林武彦さんの生物の観点からの死と阿川佐和子さんの両親の話が面白かったです。2026/04/13
rokubrain
24
養老先生が4人の各分野での識者たちとの対談を通して、この問題の見方や考え方を探っていく内容。対談を通じて、様々な気づきや学びがあった。 リベラルで思想的に「執着」がなさそうな養老先生だからこそ、テーマの本質に迫られていると感じた。 ひと言でいうと、「老いと死」は、自我をなくし、”自然”に溶け込んでいく過程をイメージすると分かりやすいと思った。2024/03/02
やまはるか
21
養老孟司と南直哉、小林武彦、藻谷浩介、阿川佐和子それぞれとの各対談。当然なから老いて死ぬのは何ら問題ない。「そのうち目が覚めるとおもって死んでいけばいい」と。死は1人称から3人称に分けて考えると分かりやすい。一人称は死んだら自分で「あっもう死んだ」と意識できないからあってないようなもの。3人称の死は世界のあらゆるところで死んでいる誰かの死で自分とは無関係。2人称の死は肉親や親しい人の心に深い傷を負う死。2026/03/05
スリカータ
18
養老孟司先生の対談本。どの対談相手も興味深い内容で引き込まれて読んだ。九相図巻を初めて見たが、若い女性が死んで朽ちるまでを段階的に描いたもので、絵本作家・近藤薫美子さんの「のにっき」の人間版の様。衝撃的で見入ってしまったが、解剖学はこれが日常なのだから、達観するのも当然だ。養老さんが愛猫まるを亡くした話を、阿川佐和子さんが引き出していた。養老先生は泣かないと仰ったけど、寂しさはふとした日常に訪れるもの。おひとりで寂しさと向き合っているのだろう。2024/01/29
tomo
13
☆☆☆☆ 85歳の養老孟司が、老い方死に方をじっくり語り合う…といった対談スタイルなので、あっという間に読了。人口減でそもそも高齢者のなり手(!)が少なくなり、70歳以上の高齢者が少ない都市が増えているという事実にオドロイた。欧州最大の人口を誇るドイツと同程度の人口の秋田・山形。日本の過疎地は世界から見ると、いたって普通なのか。「ねぇ、天国って本当にあるのかしら」ー「近頃、そこら辺にあるらしいわよ」阿川佐和子の介護話しが脱力できて良かった。2026/03/23
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