江戸の格付事情

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江戸の格付事情

  • 著者名:安藤優一郎
  • 価格 ¥980(本体¥891)
  • エムディエヌコーポレーション(2023/08発売)
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  • ISBN:9784295205968

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内容説明

※本書はリフロー型の電子書籍です

【ランキング好きは国民性!】

格付と序列の江戸時代

泰平の世が到来した江戸時代は、新たな生活システム「格付」が浸透していった。令和時代を生きる我々からすると、窮屈な印象を抱きがちだが、秩序を守るためには必要な制度だった。大名よりも身分が高い旗本、領地は多いが身分の低い大大名など、武士の人事にも触れる。現代の名刺代わりとなる「○○守」「△△介」など、武士には様々な格付があった。また、江戸時代後半に大流行した「見立番付」。神社仏閣、グルメ、遊び場、温泉、あるいは仕事に火事と、ありとあらゆるもののランキング。日本人のランキング好きは江戸の昔も今と変わらない。二百有余年の平和が続いた徳川の世に存在した様々な「序列」や「制度」。将軍・大名・侍から町人・遊女まで、江戸を生きる人々を支えたシステム「格付」の基礎知識!

〈本書の内容〉
■第一章 江戸の格付事情【将軍・大名篇】
〈一〉武士の種類/〈二〉官位とは/〈三〉官職名/〈四〉大名の種類/〈五〉大名の領地/〈六〉大名の序列/〈七〉大名の詰所/〈八〉大名の服装/〈九〉大名屋敷/〈十〉参勤交代/〈十一〉登城風景/〈十二〉江戸城の正月/〈十三〉大老になれる家/〈十四〉徳川家一門衆/〈十五〉御三家vs.御三卿/〈十六〉姫の嫁ぎ先
コラム マウンティングが反映された出世双六
■第二章 江戸の格付事情【幕臣・陪臣篇】
〈一〉将軍直属の家臣/〈二〉幕臣の給与/〈三〉幕府の役職/〈四〉江戸の警察/〈五〉家来(供)の人数/〈六〉屋敷のスペース/〈七〉大奥のヒエラルキー/〈八〉大名の家来衆/〈九〉武家女性の呼称/〈十〉金で武士を買う
コラム 象は果たして官位をもらったのか
■第三章 江戸の格付事情【職業篇】
〈一〉公家/〈二〉医師/〈三〉学者/〈四〉絵師/〈五〉役者/〈六〉力士/〈七〉商家/〈八〉儲かる商売/〈九〉遊女/〈十〉職人/〈十一〉盲人/〈十二〉町人/〈十三〉女性の名前/〈十四〉火消/〈十五〉火事/〈十六〉農地
コラム 江戸の家賃
■第四章 江戸の格付事情【見立番付篇】
〈一〉見立番付の流行/〈二〉江戸の五つ星/〈三〉菓子屋/〈四〉死後の世界/〈五〉大食い大会の流行/〈六〉人気おかず/〈七〉宿泊施設/〈八〉駕籠と乗物/〈九〉牢屋/〈十〉江戸の名湯/〈十一〉寺社仏閣
コラム 意外や意外な番付

〈プロフィール〉
安藤優一郎(あんどう・ゆういちろう)
歴史家、文学博士。1965年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学。JR東日本「大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める。おもな著書に小社刊行『幕末の志士 渋沢栄一』『江戸の給与明細』(監修)をはじめ、『賊軍の将・家康』『お殿様の定年後』(以上、日本経済新聞出版)、『越前福井藩主 松平春嶽』(平凡社新書)、『大名格差』『徳川幕府の資金繰り』(以上、彩図社)、『徳川家康「関東国替え」の真実』(有隣堂)、『大江戸の娯楽裏事情』『江戸の旅行の裏事情』(以上、朝日新書)などがある。最近刊は『大名廃業』(彩図社)。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

52
著者は、最近お気に入りとなっている歴史家で文学博士の安藤優一郎先生。格付をテーマに江戸の社会を読み解くことで、格差社会の表と裏を分かりやすく紹介した一冊。第一章は石高や位による大名の格差事情、第二章は旗本や御家人による幕臣の格差事情、第三章は武士よりも身分上は下になる町人の格付事情を紹介。第四章は江戸の格付事情と題し、名所・菓子・大食いなどの「見立番付」を紹介。江戸時代の社会情勢がよく分かりました。2024/02/22

たまきら

33
日本人のランキング好きを様々な分野を例にして紹介している内容で、私の雑学欲が満たされホクホクしています。どこにでも、いや、動物にも階級制度があるので、哺乳類的なものなのかしら…なんて思いながら読みました。娘が一番喜んだトリビアは「子」のつく名前は天皇の娘、という説明部分で、「なるほど!だから紫式部はまひろで、清少納言はききょうなのか!」と大河ドラマを兼ね合いにして納得していました。2024/04/22

わ!

3
面白い!ランキング…よりも、江戸時代の律令制の官位と、幕府の役職の相対性が説明されていて、とても面白かった。つまり将軍になるためには、官位をどのレベルまで受けなければならないなどと言うことが、細かく決められていたそうだ。時代劇などを見ていて、そうだろうな…とは思うものの、はっきりとした基準などは知らなかったのでスッキリした。ドラマの「無用庵隠居修行」を観ていたのだが、あの中で水谷豊さん演じる日向半兵衛が「大殿」と呼ばれているシナリオが、面白くするための演出かと思っていたのだが、本当だと初めて知った。2023/08/26

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