起業家フェリックスは12歳

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起業家フェリックスは12歳

  • ISBN:9784751531365

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内容説明

12歳の男の子のアイディアで商品が大ヒット!イギリスに住む12歳のフェリックスは、お母さんにプレゼントした手作りのバースデーカードが好評だったので、カードを売ってみることにしました。オンラインショップを立ち上げると、カードはすぐに売れて、とうとう税金まで払うまでになりました。大人目線だと、子どもがお金を稼ぐということに抵抗があるようで、児童書のテーマとして使われることはほとんどないのですが、人は誰もがいずれ世間にでて自分の力で稼いでいかなくてはならないのですから、子どものころから読書によってふれる機会があってしかるべきではないでしょうか。本作は、仕事をする上での注意点が細かい部分までとてもリアルに書かれています。それから、ビジネスを成功させるには、実は家族や友だちとの関係を大切にすることが大前提であることも描かれています。
物語を楽しみながら、起業と仕事のしくみがわかってくる、異色のビジネス入門児童文学です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りらこ

35
ビジネスを起こすのに、年齢は関係ない、必要なのは適材適所に人員を置くことと、適切な舵取りができる存在と、そして行動力だ。 大人の驚きや、教育という傘からはみ出しているように思う大人たちの存在や、岐路に立った時の大人たちの決断など、大人である私が読んだ時に自分のなかにある引き出しはどれなのか、試されているようでもある。 一つひとつの課題が出てきた時に投げ出さない、最善の解決法を見い出して動ける力のある主人公と、その両親、叔父の大きな存在。 何よりも他者の能力を正当に評価する社会であることが、羨ましい。2023/03/11

昼夜

14
「会社を起業する」と考えると難しく感じるけど、お金を稼ぎたい、この商品が欲しい人のニーズに応える、この第一歩から徐々に進んでいくから置いてけぼりにならなかった。ワンマンでできる人はいいけど、適切なときに適切な人に相談して助けてもらうのが一番早道で何が必要なのかを知ることも大事だけど、そのときに必要だと思う前に色々な人と知り合いになっていることも大事だなと思った。2023/05/16

そらこ

12
友達の描いたバースディカードを母親に送ったことをきっかけに、12歳のフェリックスは、カードを制作販売するビジネスを友達とはじめる。起業の方法、拡大法、利益の分配、雇用、税金まで、フェリクスと仲間の体験を通して、わかりやすく教えてくれる。途中からは事業家の叔父さんがアドバイザーになるが、それでも、これだけのことを子どもたちが成し遂げるのは、驚嘆に値するし愉快だ。もうけること対して眉をひそめる風潮(日本だけではないのだ)にも触れられている。ビジネスだけでなく、物の見方や考え方も書かれているのがいい。 2023/11/11

NakaTaka

11
イギリスの話。欧米らしい子供が経済活動する物語。主人公フェリックスは、小さい時からお金を稼ぐことをあれこれ考えて、友達をも巻き込んでチャレンジしていた。12歳になった今は、母の誕生日に贈るカードを絵の上手い友達が作ったもので急場凌ぎしようとしたことから、ビジネスチャンスを作る。フェリックスの行動力、アイディア、個性的で有能な友達。何より叔父さんの協力を得られたことは大きかった。日本とはちょっと異なる環境だが、友達の大切さは挫折した時ほどよく見極められるなあと思った。2024/07/21

joyjoy

9
フェリックスのビジネスがどうなっていくのか、ドキドキワクワクしながら楽しめた。各章の始めにある引用文は、ビジネスの基本を知ることができるだけでなく、人生そのものにも応用できるものもある。彼のコンサルタントとなったルーファス叔父さん曰く、人々に自分のしていることがいいことだと思わせるのはビジネスマネージャーの仕事のひとつである。彼は皆をいい気分にさせるのがとてもうまいのだ。真似したい。 原題は"Felix Unlimited"。ラストでは新たなビジネスを思いついたフェリックス。将来が楽しみだね。2025/06/06

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