内容説明
なぜそんなお姿なのか。なぜそんなお姿でなくてはならなかったのか。そんな像がなぜそこに祀られているのか。本書は、「神仏探偵」として、全国にある「ただならぬ神仏像」を探索し続けてきた著者が、これまでに出会った不思議に満ちた「怪仏・異神」をあなたの目で確かめていただく一冊である。********************想像の“斜め上”をゆく!固定観念なんか吹っ飛ぶ! ◇衝撃的!「ブッダ聖誕の瞬間」をリアルに表現◇なぜお地蔵さんが「グルグル巻き」に?◇屈葬のミイラを想起させる「ガリガリのやせ仏」◇ギャップ萌え!「童顔&アフロ頭髪」の阿弥陀仏◇釈迦の説法会を守護する「九つ目の聖獣」◇尽きぬ霊験譚!「生きた木」に彫られた地蔵菩薩信じがたい「不思議ワールド」が現出!「目が釘付け」のカラー口絵付き
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
於千代
2
日本各地に残る異形の仏像・神像を紹介し、その由来を語った一冊。 縄でぐるぐる巻きにされた地蔵像や、まるでミイラのように痩せ細った仏像など、由来を知らなければ一種の恐怖の対象になりそうな像や、奪衣婆の像など一般には見られないような像が次々と登場する。 共通しているのは、どれほど変わった姿をしていても、地元で篤く崇敬されているという点。日本の信仰の多様さを改めて感じさせられる。2025/08/02
わ!
2
「神仏探偵」と名乗られている著者さん(学者さんでは無いようですが)が、さまざまな像を取り上げて紹介していただける、楽しい一冊。主に関東圏の像が多いので、関西圏の人間からすると、見ることは叶わないものも多いのですが、その分、写真でも初めて見るような像がたくさんあります。仏像はもちろん、神像でも、民間信仰の像なども多く、いろいろな風土に培われた信仰が垣間見れて面白いです。ただおそらくは、この本の後ろには、たくさんの取材拒否や、撮影NGの像があるのだろうな…と想像してしまいますね。2023/08/23
kaz
1
確かに奇妙な仏様とは言えるが、よく見るとやはりリスペクトの対象というのがわかってくる。図書館の内容紹介は『しばられ地蔵、隠れキリシタンの秘仏、獏王像、覆面千手観音像、白山女神立像、とうがらし地蔵、お七地蔵像、猫面地蔵尊…。日本各地に残る、驚きの仏像・神像を厳選して紹介する』。2023/11/17
コオロ
1
「へんな仏像」コレクション本。このホトケ様の像はこう作る、というデザインの指定があるのにそれを逸脱した像があるのは、現代で「ぼくが考えた最強のガンダム」に腐心するプラモデラーに通じるものがあるのかなと思うなど。2023/11/05
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1
異形の神仏像を集めた一冊。表紙の穏やかな表情の阿弥陀像、実はこれは日本に5体しかない「みかえり阿弥陀像」らしい。何と正面から拝む人に対してそっぽを向いている!表紙は穏やかですが、人の悩ましき姿を体現したような神仏像が、次から次へと…。解脱の道は遠い…。 2023/09/01