内容説明
マルクスの著作に関して著者2人が書簡を交わすシリーズ『若者よ、マルクスを読もう』。13年間続いた名物シリーズの最終巻の対象はいよいよマルクスの大著『資本論』へ。『資本論』の概要や最近の研究動向、資本主義の歴史性、資本主義成立の仕組み、ポスト資本主義の可能性から必然性まで論じ尽くす、資本論を読み解くための入門書。斎藤幸平さん推薦『マルクスが人生を捧げた150年前の著作が、2人の「達人」の手引きによって、現代に生き生きと蘇る。『資本論』をいつ読むの?そりゃ、今でしょ!』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樋口佳之
50
内田氏はマルクスが読まれなくなった理由として「知的に怠惰…とか、読解力を失ったとかではない…時代が変わった」と述べているのですが、併読で資本論を読んでいると、表現手法が変わったことあげたい。文法的に複雑な表現が、内容の理解を一層困難にしている。ずいぶん読み進めて「結局AはBであるってことだよ、これ。なんだかなあ」って思う事がたびたび。専門的修行積んでない者は、日常の言葉の延長で読むのだからそこに障壁あると思う。神秘的奥義を語っているわけでは無いし、注の事例なんかとてもジャーナリスティックなのだけども。2023/12/22
tokko
11
マルクスの『資本論』は「いつか読むべきだけど、そのうちでいっか」本になってしまっています。わりとそういう本が多いんだけど、人生の後半戦に入っていることを考えれば、そうも言っていられません。まずは注文ですね。2023/09/03
元よしだ
6
読了〜〜 やはり第一部 第7篇23章、24章!! 佐藤優さん本【資本論読破】でも まずここから読んてみます♪♪ 切り抜きノ—トもはかどりました2023/12/09
二人娘の父
6
「若者よ、マルクスを読もう」(略称若マル)シリーズ最終巻のテーマは「資本論」。最後も興味深い視点が提供されている。本シリーズは「まだマルクスを読んだことがない高校生」を対象にしているのだが、この点では内田氏の「中国語版への序文」が傑作。最終回の読み所は、ずばり内田氏の展開する二つの論点。①『資本論』が労働者の生身の姿を描き出した数多の著作の引用によって成立する告発の書であること。②有名な「わが亡きあとに大洪水よ来たれ!」の引用が意味するものについての解説。人口減少についての理解が一気に進む解釈と思う。 2023/11/14
ことり
4
図書館で借りるも何か変。よく見たら一つ前、3巻のアメリカとマルクスー生誕200年にを飛ばしてた。3巻を飛ばして最終巻入れる図書館もどうかと思うけど。隣の自治体から3巻借りてから出直します。2024/01/28