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内容説明
全部読まなければ、この本のすごさはわからない!
日本民俗学の創始者である柳田の原点にして代表作には、いったい何が論じられ、企てられたのか。
「平地人を戦慄せしめよ」という高らかな宣言に込められたものとは何か。
「ザシキワラシ、オシラサマや河童たちが躍る不思議な世界」
「叙情豊かな日本人の原風景」
という本書がまとってきたイメージの奥にある真価を読み取るための、
懇切な解説つき全文現代語訳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しげ
54
津波で亡くなった妻と再会した男の話しが遠野物語にあると知り読んでみたいと思いました。民俗学と共に語られる事が多いですが童話、逸話、言伝えなど自然界に対する畏怖の念を強く感じます。「遠野物語と柳田國男:日本のルーツをさぐる」新谷尚紀さんの解説本と一緒に読ませてもらいましたので遠野の歴史背景、柳田國男と佐々木喜善の繋がり、発刊当時の評価など興味深かった。思った以上にゴシップな話題も有り楽しめました。2025/04/03
魚京童!
18
現代語訳になってしまうと世界が近くなってしまう。遠野が分かった気になってしまう。分かることなんてないのに。なんか遠かった物語が近くなってしまった。私も怪異に近づいている気がする。2026/03/22
さとうしん
15
現代語訳なんて必要か?と思っていたが、訳文は確かに読みやすい。部分的にしか付けられていないが、訳注も全訳注シリーズの他の本とはかなり趣が異なっており、当該項目の関連の研究の紹介を中心とする、長文にわたるものである。巻末の付録は実質上の解説、解題で、『遠野物語』の研究史や、これまでどう読まれてきたかがまとめられている。本書を別の版で既に持っている読者も買う価値があると思う。2023/08/20
みのくま
7
改めて本書を再読してみると以前読んだ時には気にならなかった箇所が気になってしまうようになる。遠野の怪異は前近代的な想像力が近過去にあった事を「この話は○年前に起こった」という文言で表している。近代化によって捨て去ってしまったものを再度汲み上げようとする柳田の意図がここに垣間見えるのだ。遠野という中央から周縁化された寒村で起こる数々の怪異は、現代人の目線で見れば殺人・窃盗・拉致監禁など残酷な事件に他ならない。しかし、遠野という土地ならではの怨念がその事件を脚色する。安倍貞任やアイヌ、山の民という要素である。2024/03/16
シャルたん
6
マヨイガの伝承が好きです。 物語仕立てではなく、古い噂や風習などのいい伝えなので民話から読み取る民俗学のようなもの。物語仕立てにするならマヨイガが面白いだろうなと思う。 注釈には全国の伝承も。 全国のカッパと遠野のカッパは見た目がちょっと違うとか、同祖神や対象の扱い方の違いなどそんな事が乗ってるので注釈も読むと面白い。 というかこの本を選んだのは、図書館の原本を見て辛そうだと思ったので、訳で楽したかっただけですけどね。2025/12/22
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