内容説明
長期化するウクライナ戦争。この先にあるのは、再びの平穏の時か、それとも驚愕の未来か。日本で最もロシアを知る両雄が、緊急対談。2022年2月のロシアによる侵攻開始の前段階から現在に至るまでの経緯を、西側連合の偏向した情報ではない独自の生情報や実体験から語り尽くす。ロシアを悪魔化し、ウクライナを無辜の存在として規定するメディアは、本当の真実を伝えることができるのか。アメリカはウクライナに勝利させるつもりはなく、自国ではなくウクライナに戦わせることで、ロシアの弱体化を狙っている。アメリカ追従が加速する岸田政権だが、戦争とビジネスの関係に一線を引いた偶然の対応が奏功している奇跡の外交。「次は台湾有事」と扇動する者たちの無理筋な根拠――など、日本および西側メディアが伝えようとしない不都合な情報に言及。直接対面したプーチン大統領の意外な一面、安倍晋三元総理と共に汗をかいた日露外交交渉の日々と、凶弾に倒れる直前までの毎月の官邸での対話など、この二人でしか語り得ないロシアをめぐる実態。今求められているのは、一にも二にも「停戦」。武器を置くために知っておくべき戦争の深層。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
72
露とウクライナの戦争が始まり、読みたかった方々が対談形式にて登場。読まない訳にはいかない。そのお二人とは佐藤優氏と鈴木宗男氏。親露派と捉える方も多く批判も多いが、物事と言うのは一面からのみ捉えても分からぬ。それを改めて思い知り知的好奇心さえ満足させられる一冊となっている。内容はここでは記さぬが、こうした見方があると言う事を知っておく事が必要と思う。その意味でこの本と同様に我が国の今のマスコミの報道の仕方が恐ろしい。更に、近年話題となる地政学的思考、つまり我が国が置かれた地理的立ち位置を考えぬ論調が恐ろしい2023/09/30
ANUNYAPHUM
7
当事者ではない国民として、冷静に両方からの情報を得て分析するには最適の本です。ロシア側からみた情報は少なく、その正確性も疑問なことが多いので、この本はそういった意味でも信頼がおけると思いました2023/09/05
れいまん
6
ロ、ウの戦争の情報が西側からしか入って来ない、分析の仕様が無い。双方の情報が無くて、西側の情報のみでニュースが作られるから、間違った報道になり、日本人全員が、西側同様にロシアフォビア(嫌い)になってしまう いつまで続くのだろう。ようやく双方の情報が出てきた本。今回の戦争で一番設けているのは、アメリカ!これは事実です いい加減アメリカ追随を辞めないと今後の日本はお金を出させられるだけの国になってしまう ドイツの支援疲れも続き、早く停戦しないと。ロシア専門家の方々も勇気を持ってこの本を虚心坦懐に読んでほしい2023/10/11
元よしだ
5
積読本、読了~~。第7章安倍さん登場あたりからのってきました。歴代首相とのロシア外交の最前線はグッときます。 以下引用 日本には非常に短期間で核兵器を完成させる力があるが、問題がある。一つは弾道ミサイルを正確に誘導し中国を攻撃する独自のミサイルと宇宙システムを持っていないこと。二つは日本が独自の航空産業をもっていないこと。そのため核兵器の運搬に問題が生じる。さらに核戦争において発射場の数が問題になる。それは国の面積に比例する。日本は国の面積が小さすぎるのだ。2024/02/29
松村 英治
4
私にはこの本に書かれている情報が正しいように感じる…。2023/11/27
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