新潮新書<br> 言い訳するブッダ(新潮新書)

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新潮新書
言い訳するブッダ(新潮新書)

  • 著者名:平岡聡【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 新潮社(2023/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106110085

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内容説明

仏教の教えには、たくさんの“矛盾”がある。その矛盾を解消しようと、ブッダの後継者たちは必死になって「言い訳」を積み重ねてきた。同時にそれは、仏教を世に広めようという涙ぐましい努力の跡でもあった――。「ブッダは眠らない?」「殺人鬼も解脱できるワケ」「肉食禁止の抜け道」……難解で非合理的な教義も、すべて「嘘も方便」だとわかれば、もう仏教なんて怖くない! 仏教を進化させた「言い訳」から、その本質に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

乱読家 護る会支持!

5
●ブッダは、「目覚めた人」だったので眠らない。ゆえに、夢を見ない。夢を見たのはその一つ前の菩薩の段階であるという言い訳。 ●ブッダの死後、輪廻を受け入れ教理の体系化をしたブッダの弟子たち。この世の不条理を前世の報いとする業報思想を作り出した。 ●修行で神通力を持った弟子たちが簡単に殺されてしまう理由は、神通力は、持っても使ってはいけないから。 ●五戒の「生物を殺さない」。「自分はその動物が殺されるのを見ていないから良い」。。仏教だけでなく、キリスト教含めて伝統宗教は言い訳しつつ成長していったようですね。2024/04/09

トト

4
仏教の教理について、一見矛盾したような事柄を、どのように辻褄合わせをしてきたか、言い訳について説明する教則本。ノリは軽い。 善行をすると良い結果、悪行をすると悪い結果(自業自得)になるとは限らない現実に対して、輪廻というシステムを構築する。現世ではダメでも来世で、現世がダメなのは前世のせい。宗教って、今の頑張りが報われるのは死んでからというパターンが多い。死ぬまで分からないから頑張るしかない。 ちなみに、極楽には仏陀みたいな男しかないそうです。究極の幸福は、強欲の人間にとってはつまらない気もします。2023/12/21

Kb54081271Kb

1
帯を見てムムッ?仏教の教えで有名な五戒、これを守っていると人間やっていられないよね…。そんな厳しい教えを普及させていくためには、いろんな言い訳があって…という本なのですが、よくも悪くも大らかな所がいい所が仏教のいい所なのかな? 2024/02/04

ukifune

1
斜め後ろからの解説や皮肉かと思ったらそうでのなかった。いろいろ腑に落ちるところあった。ずっとわかりやすいかったけど最終章はなじみのない言葉が続き難しかった。2023/09/09

鈴木貴博

0
新たな仏典の登場、前とは違う教え、後から加えられる「設定」。。。それをどのように「言い訳」し、辻褄を合わせてきたかというお話。面白おかしく説きつつも、しっかり仏教の歴史、大乗仏教の成り立ち特徴へ理解が深まる。2024/03/17

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