内容説明
幕末維新から日清・日露戦争を経て、明治の終焉へ……。吉田松陰、坂本龍馬、西郷隆盛から乃木希典、岡倉天心まで、激動の時代を生きた人物の思想と矛盾と葛藤を描く。歴史における敗者への想像力が息づく、出色の歴史人物論集。文庫オリジナル。
解説・渡辺京二
【目次】
吉田松陰/維新前夜の男たち/西郷隆盛の革命性と反動性/
明治的マキャベリスト/高山樗牛/乃木伝説の思想/
岡倉天心の面影/蘆花断想/内村鑑三先生/小泉三申論/頭山満
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
マウンテンゴリラ
3
単なる人物や出来事の紹介ではなく、現代に通じる歴史の意味といったようなことを考えさせてくれる重みのある内容であった。また、あらためて彼の時代に活躍した人物達と時代そのものの、若さ、熱意、躍動感といったものを感じさせられた。そこが、多くの日本人に幕末から維新の時代が人気がある理由でもあるのだろう。それは、現代という時代の閉塞感の裏返しであるのかもしれない。権力者あるいはそれを目指す者が過剰なまでに力をぶつけ合う。そんな時代が理想とは言えないだろうが、それを経て我々は理想的な安定の時代を得ただろうか。→(2)2018/07/04
katashin86
0
吉田松陰から頭山満まで、近代日本の幕開けを生きた人物についての軽めのエッセイの集成。とりわけ大西郷と後藤象二郎の編が素晴らしい。2022/08/15
風斗碧
0
興味があったのでとりあえず頭山満の項だけ。知ってて当然の人物の羅列が続く為か、知識のない私にはちょっと難しかった。(特に中国・朝鮮史方面) 頭山満については日本最大の右翼と言われ、「怖い人」の印象があったのだが、壮士として活動した前半生と、後半・晩年の印象とはだいぶ違ったように思った。現在の「右翼」と呼ばれるものとまた全然印象が違うものだと思う。2018/09/12
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