光文社文庫<br> さよなら願いごと

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光文社文庫
さよなら願いごと

  • 著者名:大崎梢【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 光文社(2023/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334100049

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内容説明

心躍る夏休み、小学生の琴美たちの住む田舎町を騒がす事件が起きる。30年前に殺された女の子とは。信じていた「あの人」の正体とは。建設が中止された廃ホテルに隠された大人たちの事情とは。それぞれに謎を追う、3つの世代の子供たちだったが、思いがけない危険が迫る。ハラハラドキドキの展開、驚きのラストが待ち受ける、企みに満ちたミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

37
三人の少女を繋ぐ町であった殺人事件。夏休み、置き去りにされた謎を追いかける彼女たちに、想像もしていなかった危険が迫る青春ミステリ。祖父の農業を手伝い琴子たちと遊んでくれたお兄さんの正体、祥子の想い人・土屋が告げた意外な疑惑、そして新聞部の沙也香が調査する廃ホテルの事情から思わぬ形で繋がってゆく三十年前の事件。彼女たちの捜査はわりと危なっかしくてハラハラすることもありましたけど、エピソードの繋がりを垣間見せながら、パズルのピースを組み合わせてゆくように真相が浮かび上がってくる構図はなかなか上手かったですね。2023/08/08

mayu

31
山間の集落、白沢町が舞台。田舎の風景と共に日常の謎を解決していくかと思いきや、10歳の女の子が殺される殺人事件が起こる。ザワザワとした不穏な空気が章を進むごとにジワジワと広がる。先の気になる終わり方の連続に、読むのが止められない。所々気になる所はあるけれど、次々に主人公が変わりながら繋がっていく物語は上手く作られてるなぁと思った。かわいい装丁や花の名前のついた章のタイトルからは想像もできないしっかりミステリーだった。2023/08/21

ぜんこう

17
同じ町が舞台だが、小学生、中学生、高校生と異なる女の子が主人公で話が進む。共通してるのは30年前の小学生の女の子の殺人事件と途中で死亡した無罪を訴えた容疑者。そして最終章でぜんぶの話がつながる。大崎梢さんにしては、かなりヘビーなお話でした。2023/12/14

きょん

13
面白かった!小学生たちの日常の謎から一気に不穏な章末を経て、中学生編が始まった時は思わず訳が分からなくなってしまった。思春期全開な中学生編から高校新聞部の活躍する高校生編ですべてが繋がりスリーピングマーダーが明らかになっていく構成もお見事。楽しい読書時間でした。ありがとうございます。2023/10/09

NAOAMI

12
こういう企みに満ちた構成スキ。著者最高傑作じゃないか。あぁ、小学生女子が…と思わせて30年後その事件を追う。なんて在り来たりな構成だろう。探ろうとした女子中学生の母親の音信途絶え?さらに?徐々に、あ、違うかもともいつつ、次は女子高生が事件を追う?それも30年前?…というところで漸く確信。終盤まで一気読みだし、その途中アノ小学生が出てきて少しホッとする。ヒトが如何に流され判断力を失うか。刷り込まれた思い込みの怖さを新聞部たちが身をもって知る過程が良い。小中高の友人たち、姉弟や家族を巧く配し物語の連鎖。巧い。2023/11/26

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