光文社文庫<br> 雨の中の涙のように

個数:1
紙書籍版価格
¥770
  • 電子書籍
  • Reader

光文社文庫
雨の中の涙のように

  • 著者名:遠田潤子【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 光文社(2023/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334100032

ファイル: /

内容説明

雨に溶けていく、罪も穢れも――。彼が現れたのは、雨の日だった。美しく出会う人すべてを魅了してしまう、アイドルの堀尾葉介。葉介と意外な形で関わる人々は知らぬうちに、皆その人生を変えられていく。そして葉介自身の苦悩もやがて――。雨の降るいくつもの情景の中で、悶え苦しみながら生きる人々とカリスマを持つ男が邂逅する。哀切と意外性に満ちた連作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじさん

101
アイドルからスタートし、地道な努力を積み重ね、演技派俳優として大成した堀尾葉介が主人公。各章の主人公たちは、暮らす場所も職業も経歴も多種多様だが、葉介と人生の節目で巡り合うことで運命を左右され、人生をかき乱されるが、最後は過去から解放され、前を向いて歩むことになる。章が進むにつれ、ジグソーパズルのピースが埋まるように、彼の知られざる過去が明らかとなる。最後の章で明らかになる事実は、彼の人生に深い影を落とし、苦悩を抱えて生きることを強いられた人生に繋がったことが分かり心が痛んだ。やはり、遠田潤子は面白い。2023/09/16

相田うえお

100
★★★★☆23077【雨の中の涙のように (遠田潤子さん)】遠田さん作品は毎回ながら面白いと思う。まだ一冊も読んだことのない方がいたら全ての遠田さん作品をおすすめしてしまいそうである。さて、本作品だが、アイドルグループから俳優になった堀尾葉介を絡めた八つのブロック(章)で創られており、思わず笑みが溢れるもの、目が潤むもの、考えさせられるもの、などとバラエティーに富んだ構成でどれも甲乙付け難い。遠田さん作品、今後も目が離せない。(無駄話:当方、持ち運びが楽な文庫本派のため、新作の殆どが単行本なののが残念)2023/11/28

のり

68
どの章にも国民的人気の芸能人「堀尾葉介」が絡んでくる。非の打ち所のない洗練された立ち振る舞い。出会いにより、様々な形をとりながら人生の岐路となる。一時はその存在が疎ましく思う事もあったが、結果的には背を押される事に…しかし、堀尾葉介自身にも大きな秘密があった。それは決して表に出てはいけない十字架だった。演じ続けなければならない息苦しさ。代償を払った形になったが、開放された感もある。第二章のだし巻きの話が特に好みだった。2024/02/24

63
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/08/post-b7bb18.html 幼い頃に心の傷を負った少年は、誰にも優しく接するのでした。最後の章では、ハラハラしました。2023/09/01

まこみん

55
図書館で借りたときお気に入りだったので、文庫出たので買って再読。やっぱり好き。2023/09/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21447191
  • ご注意事項

最近チェックした商品