アフター・アガサ・クリスティー - 犯罪小説を書き継ぐ女性作家たち

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アフター・アガサ・クリスティー - 犯罪小説を書き継ぐ女性作家たち

  • 著者名:サリー・クライン/服部理佳
  • 価格 ¥3,630(本体¥3,300)
  • 左右社(2023/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784865283792

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内容説明

英語圏のミステリ読者の8割は女性と言われている。また、近頃大ヒットした犯罪小説の大半は女性によって描かれている。なぜ、日常的に危険に晒される可能性の高い女性が、同じ女性が被害者であることも多い犯罪小説を読んだり書いたりして楽しんでいるのだろうか。
本書では、1920-30年代に黄金時代を築いたアガサ・クリスティから最新のヒット作まで、それぞれの時代の女性犯罪小説作家がどんな魅力的なキャラクターを創造し、どのような考えのもとに作品を執筆しているのかをたどる。さらには女性にとって犯罪小説がどのような意味をもっているのか、豊富なインタビューとともに紹介する。

目次

ダプネ
アラクネ
カリスト
アガウエ
テイレシアス
シュリンクス
エコー
ミュラー
イオ
スキュラ
シビュラ
セメレ
メドゥーサ
カイネウス
アレテューサ
へリアデスたち
アルクメネ
プロクネとピロメラ
バウキス
アイボリー・ガール
ドリュオペ
カネンス
アルキュオネ
テティス
サルマキスとヘルム=アプロディトス
エーゲリア
ニュクティメーネ
レウコトエ
アタランタ
イピス
ヘクバー
ポモナ
セイレーンたち
エウリュディケ
オウィディウス後

あとがき
謝辞
訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

200
中高生の頃、アガサ・クリスティーを良く読んでいました。またナイル殺人事件のイメージで、ナイル川クルーズの旅行もしたことがありました。 ところで本書ですが、クリスティー以降の代表的な女性ミステリ作家を作家毎に考察するのかと思いきや、ジャンル毎だったのでイメージが異なりましたが、こういった評論は初めてなので興味深く読みました。サリー・クラインは、初読ですが、本書が遺作とのこと、ご冥福をお祈りします。https://sayusha.com/books/-/isbn97848652837922023/09/18

パトラッシュ

109
英米でミステリは書くのも読むのも女性が中心になっている現状を、クリスティーを先駆とする女性作家たちの活躍から跡付けていく。当初はポワロを筆頭に白人男性の探偵役ばかりだったが、やがて女が暴力行使を伴う私立探偵の分野にも進出し、あらゆる職業への女性進出拡大に伴ってレズビアンや黒人、障害者まで探偵役に起用されるなど、女性がキャリアを生かした犯罪物を書くことが広まってきた系譜が改めて見えてくる。多くの作家へのインタビューによる創作への思いや秘話も豊富で、これまで断片的に読んできた諸作品を系統的に読み直したくなる。2023/09/06

くさてる

18
「日常的に暴力のリスクや不安に晒されている女性たちが、犯罪小説を好んで読むのはなぜだろうか」1920年代のクリスティーから現代にいたるまでの女性作家による犯罪小説の系譜を豊富なインタビューと丁寧な分析によって追ったもの。読み応えもあり、女性の社会的地位の変化や時代の変遷などの影響で犯罪小説がどう変化していったかが分かりやすかった。とても興味深い内容だったのだけど、残念極まりないのは……(コメント欄に続きます2023/11/04

一柳すず子

4
リゾーリ&アイルズとか警部ヴェラとかが好きなんだなという印象。ドラマ見てみようかな。取り上げられていた本が案外翻訳されていないようなので残念。ジョセフィンテイが探偵のものとか読んでみたい。2023/11/26

秋生

2
 クリスティー後について年代順にあたっていくのかと思ったら、章ごとのテーマに沿って考察しているのが興味深かった。女性だから・・・・・・とか、いろんなわけかたを社会も当事者もしなくなったときが、ほんとの平等が訪れたときなのかなと思った。2023/11/16

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