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内容説明
本作品は日本銀行の父とされる偉人・渋沢栄一の僅か5年間たらずの青年期を描く。
幕末、どこにでもいる尊皇攘夷の志に燃えた若者のひとりである栄一。
若さゆえの勢いと持てる向学の才で、運命に翻弄されながら、皮肉にも攘夷の志を持ちながら幕臣となる。思いと真逆の立場で識る世の中のほろ苦さと矛盾。
やがて日本という小さな世界から飛び出して、パリの万国博覧会を目の当たりにした渋沢栄一は、幕臣としてこれからの新しい世を牽引する目標をみつける。このとき、奇しくも徳川幕府は滅びようとしていた。
本編中の渋沢栄一は、新社会人になったばかりの前途定まらぬ現代の若者の投影であり、ひょっとしたら若い日の作者そのものかも知れない。
すべての若者に、この作品を捧げる。
(※本書は2020/5/11につむぎ書房より発売された書籍を電子化したものです)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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日本を近代経済大国に導いた実業家の一人である渋沢栄一の青春時代を幕末の激動と共に描いた作品。2020/09/26
すかいふらわぁ
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新聞の連載を持っているが、商業出版では、新人の著者である。時代小説が専門である。若き日の渋沢栄一の五年間を上手く切り取って描いている。時代は幕末であるから、その青春には血も涙も流れる。栄一は進んで、止まって、涙を流す。尊皇攘夷でありながら、幕臣になって、海外を見て、その後の人生が決まる大切な五年間を丁寧に書いていく。フィクションの部分も多いが、時代小説には付き物で、さほど問題は無い。これからが楽しみな作家が登場した。2020/05/17