内容説明
人類と魔族の戦争が始まってから20年。
勇者陣営は「ギフト」と呼ばれる希少な能力の持ち主を探すため、各地方を渡り歩いていた。
辺境の村に住む少年フェイドは、勇者の訪問により自分が数少ないギフト持ちの一人であることを知る。しかし、それは人類陣営が危険視する「闇の力」のギフトだった……。
フェイドのギフトを危険視した勇者は、フェイドの家族や村人を虐殺し始めた。
大切な人を殺された怒りと憎悪によって「闇の力」のギフトが覚醒したフェイドは、その能力を使って辛くも勇者陣営の魔の手を逃れる。
勇者と人類に復讐をするため、4年に亘り力を蓄え続けていたある日、人族と魔族領の境にある山脈でフェイドは魔王の少女に出会う。
「――私と手を組まないか?」
これは魔族へと寝返った最強が、勇者と人類に復讐する物語である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
菊地
3
理不尽な理由で家族を人類勢力(勇者)に殺された主人公が、魔王側について人類に復讐するタイプの作品。 先行作品の後追いでシーンごとの解像度にムラが大きい。 勇者に恨みを持つ導入や勇者に復讐するだけの力を得るまでの過程などが駆け足なのに対して、勇者や人類への復讐シーンには力が入っている。復讐ものにおける「復讐としての蹂躙」を書きたかっただけなんだろうな、というのが透けて見えてしまう。 バックボーンの描写が貧弱なので、復讐劇の重みも相応になってしまうなぁ、という印象。大味でもいいから復讐劇が読みたい人向け。2024/05/07
史
3
イラストは今年読んだ本の中で一番見応えがある。しかし肝心な内容は、文章がとても軽い。ダークファンタジーであるならばやはり陰鬱さをしっかりと濃く描いて欲しいというのが本音でございます。はい。2023/10/23
ききぞう
0
復讐もの。 凄惨さを出そうとしているのはわかるのですが、 あまり読み手には伝わらない展開で、やや緊張感に欠ける印象でした。2024/09/04
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