神を創った男 大江匡房

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神を創った男 大江匡房

  • 著者名:加門七海
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • 笠間書院(2023/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 780pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784305709868

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内容説明

平安時代後期の官僚であり、歌人としても活躍した大江匡房。
宮廷儀礼の参照元となった有職故実書『江家次第』を著し、神仏への信仰の礎を作るなど、後世に大きな影響を及ぼす多くの業績を残した。

しかし、秀でた官人としての顔の一方で、大江匡房は鬼、土蜘蛛、御霊、傀儡、占い、呪術、陰陽道などと深くかかわり、菅原道真や小野篁、吉備真備といった伝説的人物にも心を寄せた。
その理由はなんだったのか?
未来を予言する詩といわれる『野馬台詩』の読解に込められた秘密とは?

謎多きこの人物に、伝承や怪異に造詣が深い作家・加門七海が史実をもとにした大胆な推理で迫る!

目次

【目次】
序章
主な登場人物紹介
第一章 神を創った男
一 官人・大江匡房
二 小野篁とけい惑星
三 鉄鼠の血
四 大江一族と頼光四天王
五 天門攻略
六 阿保親王
七 神を創った人々
八 傀儡子たち
第二章 鎮魂の技術者
一 鬼の道
二 出雲と御霊
三 黄泉と土蜘蛛
四 御霊としての吉備真備
第三章 『野馬台詩』開封
終章
後書き
野馬台詩 巻末資料
主要参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

93
加門さんによる大江匡房に関する伝記のようなものを期待していたのですが、かなりマニアックな本であるということが後半でわかりました。大江匡房は鎌倉時代の大江広元の祖先ということも理解できました。もう少し陰陽師関連の話が出てくると思いきや、「野馬台詩」という文書を解読するところはかなり難しく私も加門さんのファンであるのですが理解できたとは思えません。しばらくしたら再読してみようという感じです。2023/10/14

中原れい

44
なかなか読みでがありました。今度はこの路線できたのね、と嬉しくなって、でも簡単には読めず(アホですから)筋はとてもスリリングで面白い事だけれど、図形が出てくるとなぜそうなるのかわからなくなりがちなのは『~魔法陣』のころから変わらない。ただ大発見したらしい時の興奮の表し方が洗練されたなあと美しく眺めることになる。いろいろ断片だけ知ってた事柄がつながる喜びは得ました^^2023/06/23

Tatsuhito Matsuzaki

9
平安時代後期に「才智は人を過ぎ文章は他に勝る。まことに天下の明鏡なり」と称され「三帝の師」とも呼ばれる一方、政争に与せず心性は歪曲(ひねくれ者)と言われた男。 #小野篁 や #菅原道真、#吉備真備 をはじめ、大江匡房を表すための登場人物が過多で、しかも著者の歴史への造詣と妄想と知識の深遠さ故に(著者も序章で予見しているが)、話が脱線拡散し過ぎて収拾がつかない感は否めません。 さらに、『#野馬台詩』の解読をする終盤に至っては、……う~ん、もう降参です💧 #野馬台詩 #未来記 #江談抄 #江帥2023/10/01

カイ(えり)

7
加門さんだったので購入。 最初は面白く読んでたけど、後半のパズルは良く分からないまま終わってしまった。2023/09/16

coldsurgeon

7
大江匡房という平安中期の博覧強記の政治家の存在は知らなかった。しかし、読み進めれば、藤原氏から政敵とみなされながらも、栄達を遂げ、失脚することはなかった不思議さがにじむ。「神道」「絵馬」という言葉を初めて文に残した男でもある。自らの出自が、土師氏さらには出雲系であるということを考えながら、平安京の中で、立場を創り生き抜いたのだと思う。第三章「邪馬台詩」の解読の試みは、中途半端で、よく理解できなかった。2023/06/19

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