内容説明
少子高齢化や核家族化の進行、そして、2020年から猛威をふるう新型コロナウイルス。まさにいま日本社会においても孤独は「対処すべき問題」として注目されています。本書では孤独に向き合った作家の評論や、冒険、山小屋生活などで得た独自の孤独論など、総勢17名の著者が様々な孤独を語ります。何気ない日常の、騒がしい街中で不意に襲ってくるあの「孤独感」はなんなのか? 決してネガティブなだけではない孤独の持つ「孤高のしたたかな世界」に浸れる一冊です!
目次
■lesson1 孤独上手たち
齋藤孝(教育学者) 仏陀に学ぶ、単独者としての作法
中条省平(フランス文学者) 孤独と追放――アルベール・カミュ最後の一〇年
奥本大三郎(フランス文学者) 永井荷風――独身者の悦びと不安
南條竹則(作家・翻訳家) 孤独の詩を読む――ポオとラヴクラフト
鈴木雅生(フランス文学者) サン=テグジュペリ――人生と思索を鍛え上げたもの
岸見一郎(哲学者) 三木清と孤独
新元良一(作家) ソロー『森の生活』が語りかける声
適菜 収(作家) 孤独の哲学者ニーチェ
■lesson2 いかに孤独と付き合うべきか
下重暁子(作家) 孤高の俳人 尾崎放哉と種田山頭火
岸惠子(女優・作家) “孤独”を取り込み、自由に生きる
田中慎弥(作家) 引きこもり作家のリアル
高村友也(作家) 「意識の孤独」の手綱を引いて生きる
■lesson3 孤独の深層にせまる
林望(作家・国文学者) 隠遁者の孤独
荒木飛呂彦(漫画家) 孤独のゾンビ映画論
石戸 諭(ノンフィクションライター) ジョン・ル・カレが描くスパイの孤独
吉川浩満(文筆家・編集者) サピエンス――孤独な種の恍惚と不安
角幡唯介(作家・探検家) 単独行がもたらす究極の孤絶
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字スキー
kubottar
カタコッタ
noko
coldsurgeon