集英社インターナショナル<br> 孤独のレッスン(インターナショナル新書)

個数:1
紙書籍版価格
¥979
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

集英社インターナショナル
孤独のレッスン(インターナショナル新書)

  • ISBN:9784797681192

ファイル: /

内容説明

少子高齢化や核家族化の進行、そして、2020年から猛威をふるう新型コロナウイルス。まさにいま日本社会においても孤独は「対処すべき問題」として注目されています。本書では孤独に向き合った作家の評論や、冒険、山小屋生活などで得た独自の孤独論など、総勢17名の著者が様々な孤独を語ります。何気ない日常の、騒がしい街中で不意に襲ってくるあの「孤独感」はなんなのか? 決してネガティブなだけではない孤独の持つ「孤高のしたたかな世界」に浸れる一冊です!

目次

■lesson1 孤独上手たち
齋藤孝(教育学者) 仏陀に学ぶ、単独者としての作法
中条省平(フランス文学者) 孤独と追放――アルベール・カミュ最後の一〇年
奥本大三郎(フランス文学者) 永井荷風――独身者の悦びと不安
南條竹則(作家・翻訳家) 孤独の詩を読む――ポオとラヴクラフト
鈴木雅生(フランス文学者) サン=テグジュペリ――人生と思索を鍛え上げたもの
岸見一郎(哲学者) 三木清と孤独
新元良一(作家) ソロー『森の生活』が語りかける声
適菜 収(作家) 孤独の哲学者ニーチェ
■lesson2 いかに孤独と付き合うべきか
下重暁子(作家) 孤高の俳人 尾崎放哉と種田山頭火
岸惠子(女優・作家) “孤独”を取り込み、自由に生きる
田中慎弥(作家) 引きこもり作家のリアル
高村友也(作家) 「意識の孤独」の手綱を引いて生きる
■lesson3 孤独の深層にせまる
林望(作家・国文学者) 隠遁者の孤独
荒木飛呂彦(漫画家) 孤独のゾンビ映画論
石戸 諭(ノンフィクションライター) ジョン・ル・カレが描くスパイの孤独
吉川浩満(文筆家・編集者) サピエンス――孤独な種の恍惚と不安
角幡唯介(作家・探検家) 単独行がもたらす究極の孤絶

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

活字スキー

19
【撰ばれてあることの恍惚と不安と二つ我にあり】「お一人様」という言葉が広く使われるようになる一方、SNSの普及により時も所も選ばず誰かと繋がり、監視し合うことが当たり前になった現代でいかに自分自身を生きるか。17名の識者が様々な角度から「孤独」の意味を語る。元々は雑誌の特集だったものだそうで、バラエティに富んだ意見に触れられるのは良いものの、ひとつひとつの掘り下げ具合はやや物足りなく感じた。 2023/08/05

kubottar

18
ジョジョの荒木飛呂彦先生のところを読みたくて。ゾンビ映画の孤独は面白かった。映画は一人で観たいところも共感した。2023/06/06

coldsurgeon

7
孤独という言葉の持つイメージは、孤独について考える人により多彩であり、多面的である。孤独について考えることにより、人間や社会、人生について深く考えることができる。絆という言葉のように、人とのつながりが声高に言われる現代に、しがらみや同調圧力を感じる人にとって、本当に大切なつながりを見出すために必要なのは、孤独でいる時間であろう。人として大人になるためには、孤独の本質を知ること、孤独の中から生まれるものが重要だ。一人でしかできない読書を通じて、自分の内面に豊かな森を育みたいものだ。2023/05/26

晴久

5
この本を読了することで孤独に対処できるかといわれると、そうでも無い気がするけれど面白かった。それぞれが短くテイストも異なるため、あまり深い話は期待できないが、飽きることもない。田中慎弥先生の本読もうと思ったのと、相変わらず齋藤孝先生のすすめる本は読みたくなるが、超訳されていないニーチェは素人の私では読了出来なさそう。適菜収先生が分かりやすくしてくれたニーチェ本でギリ。2023/08/19

Iwata Kentaro

5
まあ、孤独は大事です。豪華メンバーですね。2023/08/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20843703
  • ご注意事項