内容説明
こころの病気をもつ人が自らへの誇りをもてる社会に向けて。精神疾患をめぐるスティグマの改善を目指す様々な取り組みを紹介する。●こころの病気へのスティグマはどこから?こころの病気のスティグマと精神医療の歴史……山口創生身体の障害の視点から……熊谷晋一郎当事者の苦い体験……山田悠平支援者が抱いてしまうスティグマ……夏苅郁子●当事者と家族の体験と回復から双極性障害……加藤伸輔てんかん……加納塩梅依存症……小嶋洋子当事者活動から……伊藤知之親の立場から……島本禎子子どもたちの経験から……横山惠子●スティグマがなくなる仕組みを作る学校での精神保健教育の実践……田淵泰子誰もが自分自身の当事者……増川ねてる就労支援を通して……林 輝男ダイバーシティ教育研究センター……金原明子●コラムリカバリーカレッジの取り組み……宮本有紀シネマサイキアトリー……小澤寛樹メディアにおける取り組み……武原信正
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
luckyair
3
スティグマ(ある人の価値を避ける、ラベルをつける態度や行為)について。①2022年9月の国連による日本政府に対する総括所見は「隔離大国」とされている。社会として分離することしかできていない。障害者、女性、LGBTなど、カテゴリーに分けてステレオタイプ学習し理解した気になる。また、車椅子や重り、VRなどによる疑似体験は時にスティグマの温床。安易な自己責任論と努力不足論は根深い→もはや美徳ではなく呪い。②依存性とは何かに依存しすぎる病気ではない。むしろ助け合うべき重要な他者に「依存できない」病気。★★★2023/05/05
かんな
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意外と自分も偏見を持っていると分かりました。2025/04/24