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内容説明
「無頼派」「新戯作派」といわれた坂口安吾が、その流儀そのままに語りつくした日本史上異色の七人の評伝。収録されているのは「柿本人麿」「道鏡童子」「源頼朝」「小西行長」「直江山城守」「天草四郎」「勝夢酔」の七篇。透徹した独自の史観と大胆な語り口が、寓話的で不思議な世界を醸しだしている。文豪晩年の爽快な作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
8
高校の頃『堕落論』を読んだ時は私の位置を2次元とすると安吾の思想は4次元ほどに離れて見えたが、それが3次元ほどには縮まった。アクが強く突き放すという本質は変わらぬ。『不良少年とキリスト』のような顔は滅多に見せないのだ。太宰の二番煎じになることを恐れたのだろう。思想といったが安吾には思想はないのだ。思想のない者に小説は書けぬ。だから『堕落論』の小説化はできなかったし、「島原の乱」も構想倒れに終わった。親に構ってほしい駄々っ子がたまたま無頼に見えるだけで、駄々っ子ほど親が好きなのである。安吾は国体に回帰する。2023/02/25
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