内容説明
早くに父を亡くし、母とも離れ離れになっ た、兄と弟。アンパンマンの作者やなせたか しが弟・千尋との思い出を綴った幼物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
110
22歳で戦死したやなせさんの弟さんに捧げる詩と絵。郷愁を誘う優しい絵が素晴らしい。詩にこめられた弟さんに対する深い愛情に胸がつまる思いだった。複雑な生い立ちを知って、明るく朗らかな人というやなせさんに対するイメージが変わってしまった。やなせさんの戦争を憎む姿勢は弟さんの戦死も影響しているのだろう。2014/12/28
chimako
77
連続テレビ小説「あんぱん」の放送終了と同時に本が回ってきました。見開き2ページごとにやなせたかしさんの白黒の絵と物語のような詩で構成された弟千尋さんとの思い出。「あんぱん」で千尋を演じた中沢元紀さんの顔が、声がわいてくる。エピソードのいくつかはドラマでも描かれたもの。若くして亡くなったのがいかにも残念です。今から10年以上前に刊行されたとても良い本だけれどドラマがなければ手に取らなかったかもしれないと思うと、テレビの影響力の大きさを改めて感じます。雑誌「詩とメルヘン」は学生時代時々買ってました。懐かしい。2025/09/27
すがちゃん最高No.1そっくりおじさん・寺
77
読友さんのレビューで知り手に取る。以前やなせたかしの自伝を読んだ事があるので、題名を見ただけでもう切なかった。著者の弟・柳瀬千尋さんは海軍特攻隊に志願し、22歳の若さでフィリピン沖で戦死。遺骨さえ無い。その弟さんを「自分よりも優秀で眉目も秀麗だった。何故彼が死に私が生きた」という傷みをずっと抱えた著者の、弟との交流を描いた詩画集。実に誠実で、弟への劣等感から暴力を振るった事も正直に記している。色んな思いを抱えていた弟さんの死と、老いても墓前で途方に暮れていたであろう著者を思うと泣いてしまった。2015/02/25
やも
73
朝ドラ【あんぱん】、面白い!読み友さんレビューで知ったこちらも読んでみました。孤独も喜びも慈しみも、いつも当たり前に隣にあるようなやなせさんの詩の数々。朝ドラを連想させるシーンがたくさん。弟さんのことが本当に大好きだったんだな、と。シーソーの詩が1番ぐっと来たな。2025/05/16
kimi
59
「人生に、たらは禁物です」とくに「シーソー」が、なんだかたまらない感じがしました。2015/12/11




