扶桑社BOOKS<br> 米中通貨戦争――「ドル覇権国」が勝つのか、「モノ供給大国」が勝つのか

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米中通貨戦争――「ドル覇権国」が勝つのか、「モノ供給大国」が勝つのか

  • 著者名:田村秀男
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 扶桑社(2023/07発売)
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  • ISBN:9784594093914

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内容説明

ドルを完全否定したくてもできない中国、
勝てるとわかっていても“返り血”が怖い米国
ロシアによるウクライナ侵略の本質は、米中の通貨代理戦争である。グローバル化された世界で基軸通貨ドルを握る米国に、ドル覇権に挑戦する、モノの供給超大国中国。その戦場のひとつがウクライナである。覇権争いはウクライナに限らず世界のあらゆる場所や分野で演じられている。

序 章 米中通貨戦争が始まった
第1章 貿易戦争から通貨戦争へ
第2章 救世主、武漢発新型コロナウイルス
第3章 香港掌握の狙いは金融覇権
第4章 ウクライナ戦争とペドロ人民元
第5章 デジタル人民元の虚と実
第6章 行き詰った高度成長モデル
第7章 習近平3期目の焦燥
第8章 ハイテク戦争
第9章 チャイナマネーに呑み込まれる日本
最終章 人民元帝国にどう立ち向かうか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

110
かつて社会主義国ソ連は、ドルによる通貨覇権を握ったアメリカに経済戦争で敗れて崩壊した。大量破壊兵器を増強しても、自国民や友好国を養うマネーが得られなかったのだ。ソ連の敗因を学んだ中国は世界へのモノ供給大国となることで人民元をドルに匹敵する通貨に押し上げ、アメリカに匹敵する強国たらんとした。その努力は一定の成果を上げたが、習近平は自分が対米勝利を確定する野心に駆られたのか、ソ連同様の軍事強化路線に走った。中国のバブル崩壊が叫ばれる昨今、米中の通貨戦争が本物の戦争に移りかねない現実に日本の覚悟が問われている。2023/12/16

特盛

13
評価3/5。金融、情報・サービスといった、直接生存に関係ない、触れない、どうでもいいビジネスで世界に君臨するアメリカ。食糧、機械、エネルギーといった、触れる、フェイタルなカテゴリを握り世界を伺う中国とその仲間達。なんだかとてもきな臭いし、我々の世界の足元の危さを感じる。2023/11/18

くものすけ

5
米中通貨戦争という言葉は勉強不足でまったく聞き慣れない言葉でした。本書を読むうちに米中の対立構造が極めて良く理解出来るようになりました。池上彰の「そういうことだったのか」シリーズの様でした。人民元発行の基盤が貿易黒字、直接投資で中国に入って来る米ドルだったというのも驚きの事実でした。中国を「モノ供給大国」=「世界の工場」なのでその通りですが、改めて納得! 田村秀男氏の著作は分かり易いので他の本も読んでみたくなりました。2024/06/26

つかず8

4
オーディブル。経済発展した中国は、米国のドル覇権を崩してデジタル人民元を基軸通貨として通貨覇権を手に入れたいと考えている。通貨覇権と言っても単純な経済力だけでなく、軍事力、情報戦、半導体、エネルギー等といった、結局は総力戦の枠踏みの一つと印象を持った。中国は独自の経済発展をしてるかと思いきや、ドルの債務も世界最大で中国自体もドル経済に依存している面もある。近隣諸国のインフラ開発にお金を貸して、返せなくなったら強制的に借り上げる所謂債務の罠で奪い取った地域を人民元経済にしていく。2024/09/27

らふぃん

2
⑥難しい。1割も理解できてない。 元は変動性ではなく、ドルに依存している。 日本お金大量にすってもインフレにならないのは、海外債権になってる。アメリカに供給からの中国に供給。中国が台湾欲しがるのは半導体。2024/02/16

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