入り江の幻影 新たな「戦時下」にて

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入り江の幻影 新たな「戦時下」にて

  • 著者名:辺見庸
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 毎日新聞出版(2023/07発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620327846

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内容説明

いまは「新たな戦前」ではない。「まごうことなき戦時下」だ。時代のあらゆる領域を侵蝕する「戦争」と対峙し、表現の力だけで翼賛の気風に抗う入魂の反時代的文芸エッセイ集。
発表済み原稿に加え、戦争の時代の全景を捉える書き下ろしを巻頭に収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

hasegawa noboru

19
90年代の吉本隆明との出会いを回想しながら、天国にいる吉本と対話を試みているかのような小文(「絶対感情」と「豹変」ーー初出『文學界』2014年8月号)がある。<「太平洋戦争の敗戦から現在までの共同経験を綜合すれば、わが国の大多数の感性は、特異な<豹変>の型をもっている><直接にはGHQによる対日占領政策とそれへのニッポン官民のおどろくばかりのひれ伏し方と従順さを見聞した経験をもとにしているにせよ、支配という公的状態に身をもって歯向かう発想がそもそもニッポンの多数者にはない、という>吉本の指摘を取り上げ、2023/08/20

Mc6ρ助

17
『もしも神がこの世に存在しないとしたら…… の仮説はドストエフスキー畢生の大問題であった。・・『カラマーゾフの兄弟』においては無神論者イワンの哲学 「神がなければ、すべてが許さる」が導きだされたのだった。あらためて仰天する。 21世紀現在とはすでにして 「神なくして許されざるなし」の結果、到達した惨憺たる曠野ではないのか。(p62)』アベノオトモダチのソコノケ政治の正体が腑に落ちる。かつて人類の進歩と調和を信じた爺さまは神を信じずとも無神論者に分類されるわけではないかも知れない。2023/09/15

kentaro

3
少し前のことがもうこれほどまでに思い出せなくなっている。この悲惨、破局にならされている。●ふと、「恥」について思う。「人間であるがゆえの恥辱」ということ。体内の暗がりを一瞬の光で照らすように、われ知らず省みる。「恥」と「誇り」が微かに明滅する。それらはかつて、たがいに弾きあう別種の感情だったはずである。しかし、いまは恥辱と栄光が、人間という容器のなかで融けあっているようだ。[•••]あれからいったい、なにが起きたのか。五輪に沸き立ついまは人びとの脳味噌が一斉に収縮でもしたかのように、おかしなことが起きてい2023/08/11

クッシー

0
辺見庸の本を読んでいるとクスッと笑ったり、暗い気持ちになったり揺さぶられる。2024/11/19

星辺気楽

0
老人の譫言。2023/09/30

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