内容説明
お前ェも酒田に行くべ――
お江戸日本橋の人情ものがたり
日本橋の廻船問屋の番頭・栄助の前に現れたのは、以前同じ店で働いていた愚図でのろまの権助だった。しかし、権助は庄内酒田の出店の主に出世したと聞いて、驚きとともに嫉妬の情も湧きあがり……。表題作ほか、花屋、奉行所同心、夜逃げした呉服屋など日本橋に生きる人びとの悲喜交々の心情を描く傑作小説集。新装版化にあたり著者エッセイ併録。
本当の倖(しあわ)せはどこにある―
お江戸日本橋に生きる名もなき人々の泣き笑い。
名手が遺した傑作人情小説集
「宇江佐真理の『酒田さ行ぐさげ』は、幸福との出会い方をテーマとする、絶好の人生入門書である。……宇江佐真理は、「時代小説のふるさと」となる名作を、読者に手渡してくれた。だから私たちは、今の日本を前向きに生きてゆく勇気が湧いてくる。」
――解説(島内景二氏)より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えんちゃん
61
読友さんからの頂き本。八文字屋のカバーが懐かしい!タイトルも良いね。さて、江戸・日本橋に生きる市井の人々の人情物語6編。上手く生きるのではなく正しく生きること。それが身の丈に合った幸せに繋がってゆく。とかくこの世は人と比較して不平不満嫉妬悪口を言いたくなるけれど、置かれた場所で咲きなさい、と諭された気持ちになる。欲にまみれた心が浄化されるような良作でした。2023/10/03
陽ちゃん
8
お江戸日本橋界隈が舞台の短編集。表題作は主人公が若かりし日の言動を悔やむラストとなっていますが、それ以外の作品は、これまでの苦労が報われる終わり方でじんわりきました。もっともっと人情話を書いてもらいたかったです。2023/09/20
ひより
1
短編集。 「お江戸日本橋に生きる人々の悲喜交々の心情をすくい上げた傑作人情小説集」とのことだが、思ったほどではなかった。 「松葉緑」がよかった。 ★32022/02/10
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