内容説明
12Vの低電圧で真空管アンプの情感ある音を生み出す。
本書では、12Vという電圧の制限を課して真空管アンプを製作します。通常使われる200Vから400Vという高い電圧を使用した真空管アンプと比べ、部品を安価に抑えられ、感電の危険をなくし、配線を間違えたときの部品の損傷もある程度防げます。しかも、高電圧のものと比べて遜色のない音の特性曲線を得られるように、LTspiceを用いてシミュレーションを行います。
LTspiceはインストール方法から便利な使い方、実際のシミュレーション例まで解説しています。そのため、経験がない方でも本書の通りにLTspiceを実行、真空管アンプを製作できます。
目次
第1章 ブレッドボードで製作する低電圧ハイブリッドアンプ
第2章 真空管と真空管アンプの原理
第3章 真空管を用いた増幅回路
第4章 LTspiceの設定と使い方
第5章 低電圧における真空管のモデル作成
第6章 低電圧ハイブリッド真空管増幅回路のシミュレーション
第7章 半導体素子を用いたバッファ回路のシミュレーション
第8章 低電圧ハイブリッド真空管アンプのシミュレーション
付録 真空管の低電圧特性実測データと作成したSPICEモデルによるEp-Ip特性