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内容説明
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ポオは背中にハートマークがあるネコ。ぼくとママとポオ。ぼくたちはいつも一緒だった。でも、ポオが亡くなった。泣き続けるぼくに、ママが「生きものには神様からもらった時間があるんだよ」って、物語を作ってくれた…。森絵都が贈る渾身の感動作、転生の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
246
森 絵都は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。絵本かと思いきや、児童書でした。猫愛が感じられる転生の物語の小編、子供も大人も楽しめます。♡😸🦋🐸♡ https://www.kinnohoshi.co.jp/search/info.php?isbn=97843230750062022/06/10
ぶち
106
読友さんのレビューに魅かれて、手に取りました 読友さんのレビューの通り、子供だけではなく、大人の私の心も揺さぶられます。愛するネコを失った9さいのルイにとって、ママが書いた物語がどれほど救いになったことでしょう。ルイだけではなく、生き物と暮らし別れを経験した人にとって、ママの書いた物語は、いやこの本自体が救いです。読んでいると、私と暮らしていたネコたちのことが胸の中に蘇えってきます。ラストのボートのシーンは心に沁みました。背中のハートマークしか見えないポオのイラストも素敵です。2022/09/28
いこ
103
森絵都さんの児童書。ルイが生まれた時にはもうお家にいた、ネコのポオが死んでしまいました。ルイは、悲しくてご飯ものどを通らず、学校も二日お休みしました。三日目に、物語作家のお母さんがルイの為にお話を書きます。お話の中で、ポオは生まれ変わってルイと再会しますが、ルイは「所詮お話のこと」と納得がいきません。お母さんが三度目のお話を書いた時・・・。誰しも経験のある「ペットロス」。乗り越えるにはどうしたらよいか?この物語は、その答えを教えてくれます。大きな字で子供さん向けですが、むしろ大人に読んでほしい物語です。2022/08/31
はる
93
大好きな猫のポオ。いつも一緒だったのに、ぼくが9歳の時に亡くなった。学校に行けなくなったぼくのために、ママは物語を語り始める……。癒しの物語。普遍的なテーマだが、視点は現実的で夢物語にしないのがいい。次第に立ち直っていく男の子。ラストは彼の成長を感じさせる。そう。男の子というものは成長していくものなのだ。でもママはきっとまだ…。語り手は男の子だけれど、本当の主人公はママなのかもしれない。カシワイさんのイラストが胸に沁みる。2022/08/20
がらくたどん
91
ずっと一緒にいた背中にハートマークがある猫のポオを亡くした9歳のぼく。哀しくて会いたくて。泣き暮らすぼくにママが作ってくれたのはポオが別の命を得てぼくの前に現れる「お話」。ママの気持ちはわかるけど、会いたいのは「お話の中で」じゃない。ぼくの言葉にシュンとしつつママは新しいお話の中でポオをその思い出と一緒に生まれかわらせる。ポオが一生懸命新しい命へと巡っていこうとしているようにも見える。だからってママの「お話」に感激して飲み込めるもんじゃないけど、世界の見え方は確かにちょっと変わるんだ。そこがとても良い。2023/01/24