トヨタのEV戦争

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トヨタのEV戦争

  • 著者名:中西孝樹【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 講談社(2023/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065330258

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内容説明

EV(電気自動車)が好きでも嫌いでも関係ない。負けられない戦いがここにある!

 2023年4月、電撃的な社長交代を果たしたトヨタは、佐藤恒治新体制のもと新たなEV戦略を次々に発表している。マルチパスウェイ(全方位戦略)を維持するとしながらも、国、地域をあげた欧・米・中によるEV覇権争いに乗り遅れることはできないと、腹を括ったのだ。
「壮大なる消耗戦」の様相を呈してきたこの戦いに、トヨタはどう挑み、勝ち抜こうとしているのか? その戦略を詳細に分析するとともに、世界の自動車産業がこの先に進む、未来の姿も提示する。
 日々、大胆に進む「100年に一度の変革」を、自動車産業No.1アナリスト・中西孝樹がダイナミックに、精緻に描く必見の書、緊急出版!

第1章:トヨタつまずきの本質論
第2章:CASE2.0と国内自動車産業の六重苦 
第3章:世界のEV市場の現在地と未来図 
第4章:トヨタのマルチパスウェイ戦略 
第5章:10年に一度のサイクルで訪れるトヨタの危機
第6章:2020年に再来したトヨタ最大の危機 
第7章:テスラの野望 
第8章:次世代車SDVへの進化
第9章:トヨタ新体制の戦略
第10章:トヨタに求められる変革  
最終章:国内自動車産業の未来

目次

はじめに
本書の狙い
第1章:トヨタつまずきの本質論
CASE革命とモビリティの未来図
新しいトヨタフィロソフィー「幸せの量産」
2021年のバッテリーEV戦略説明会とは何だったのか
bZ4Xが炙り出した課題
eTNGA戦略を大解剖
EV、ソフトウェア、デジタルの遅れを取り戻せ
第2章:CASE2・0と国内自動車産業の六重苦
CASE2・0の世界観とは
カーボンニュートラルへのメガトランスファー
ポストコロナのニューノーマル(新常態)
デジュール戦略対デファクト戦略
トヨタ動く
カーボンニュートラル燃料にかける執念
第3章:世界のEV市場の現在地と未来図
世界はEV計画をグレートリセット
GMメアリー・バーラの野望
ディースの失脚と、停滞するVW
躍進するヒョンデ(現代自動車グループ)
テスラを超えた中国BYD
第4章:トヨタのマルチパスウェイ戦略
トヨタが真のグローバルメーカーへ進化した理由
カーボンニュートラルという山の登り方はさまざま
マルチパスウェイの落とし穴
マルチパスウェイを支えるバリューチェーン戦略
第5章:10年に一度のサイクルで訪れるトヨタの危機
トヨタの歴史は失敗体験の繰り返し
最大の難所となった品質問題の連鎖
トヨタ・ニューグローバル・アーキテクチャの成果
欧州標準化戦略は自滅、そしてEV戦略へ向かう
第6章:2020年に再来したトヨタ最大の危機
EV、デジタル、ソフトウェアに山積する課題
トヨタはタイタニック号となるのか
組織の強さが落とし穴となる
不祥事の総合商社
未来を支えるバリューチェーン戦略の不安
第7章:テスラの野望
マスタープラン3の世界観
テスラの成功要因
トヨタ生産システムをぶっ潰す
テスラはプラットフォームの概念を破壊する
第8章:次世代車のSDVへの進化
新しいデータ戦略の大義
SDVが提供するクルマの新しい価値
SDVはEVの価値を支配する
SDVで築く、暮らしと街のバリューチェーン
第9章:トヨタ新体制の戦略
トヨタ決断の時
佐藤社長と中嶋CTOの描くEV戦略
CFO(最高財務責任者)の宮崎が描く2030年のトヨタ
史上最大の作戦
第10章:トヨタに求められる変革
トヨタを襲う2026年からの収益の「崖」
「Z」組織の栄光とその影
いつの間にかトヨタは守る側に立つ
トヨタに必要な発想
最終章:国内自動車産業の未来
世界のEV市場の現在地と未来図
トヨタのEV戦争のゆくえ
ホンダが2023年のCESの舞台に立てた理由
日産自動車、マツダ、スバルそれぞれの道
2030年から2035年の未来図

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

17
いまだに創業家がどうこう言ってるのは途上国ニポンだけかと思ってたら VW もポルシェ一族が、、、とか言う話が出てきて「そうやったんか。。知らんかったよ」ってなった。中国は言うに及ばず、米欧も半導体に並ぶ国家戦略として自動車産業を推進してるのに対して、お国がまったくあてにならないトヨタ(+他の日本のOEM) は大変だよな。。。K3省自動車課のダメっぷりはいまに始まったことじゃないけど、どうにもならないもんなのでしょうか。。2023/10/09

はやたろう

13
車のEVシフトが進む世界の中で、出遅れたクルマ屋トヨタ。その内情とEVつくりになぜ出遅れたのか、今どういう状況なのかを、世界のEV情勢を交えて解説している。 EV車は、車であって車でない、自動車メーカーとは違う次元の存在な気がする。トヨタが電化製品をつくるということで、悲しい世界の流れ。2024/03/18

おくてつ

11
去年の夏に出た本。ネットでレビューを見て、図書館にリクエストしたけど、なかなか届かなくて、最初に手にしたのが今年の年始。読み終えられなくて、もう一度予約してやっと読了。 ナカニシリサーチの中西さんが今のトヨタの課題をまとめた本。ちょいとお勉強。 今と言っても、もう既に1年前の情報。10年に一度のトヨタの危機が今また来ているんじゃないかと思うけど。 中西さんの書いている通りのところと、もう変わってきているところと。もしトラも含めて、果たしてどうなるんでしょうか。2024/06/18

紫の煙

8
トヨタに就職すれば一生安泰とは、もう言えない。今、業績絶好調のトヨタは、将来とんでもなく厳しい環境に置かれている。欧米、中国のポリティカルパワーと戦うチャレンジャーとして、佐藤社長に大いに期待し、次はトヨタ車を買おうかと思う。2023/10/02

ahwai55555

6
著者の本気の危機感が伝わってくる。 ハイブリッド車が売れて好業績を享受している間にEV化の流れに取り残され、挽回できない未来が目の前に迫っている。家電やPCや携帯端末やネット配信のように、気が付けば外国製しか選択肢がない時代はご免だ。何よりも社会への影響が大きすぎる。トヨタには本当に頑張って欲しい。2023/12/10

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