ウェルテルタウンでやすらかに

個数:1
紙書籍版価格
¥1,705
  • 電子書籍
  • Reader

ウェルテルタウンでやすらかに

  • 著者名:西尾維新【著】
  • 価格 ¥1,617(本体¥1,470)
  • 講談社(2023/07発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065306314

ファイル: /

内容説明

推理作家「私」のもとへ現れた、不審な自称「町おこしコンサルタント」の男。彼は「私」に、町おこしのために小説を書いてほしいと依頼する。小説の力を利用して、寂れゆく町・安楽市を自殺の名所にしたいと嘯くのだ。承諾した「私」だが、密かにその計画を阻止することを決意する。なぜなら安楽市は、「私」の故郷なのだから――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

191
西尾 維新は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、ノンシリーズ、安楽市(死)限界集落町興しブラックユーモア小説、著者久々のスマッシュヒットでした。 超高齢化社会の日本においては、IRよりも、安楽死特区が必要です。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00003733662023/09/25

ゼロ

94
寂れた安楽市を盛り上げるため、ご当地小説を書いて欲しいと依頼された言祝寿長。彼の小説は、犯罪小説であり、多くの登場人物が自殺する。そんな作家に依頼をする生前没後郎の目的は、安楽死を自殺の名所にすることが目的であった。高齢化社会となり、安楽死や尊厳死について考えなければいけない時代。この問題に西尾維新らしいポップなエンタメ小説を書き下ろしていました。終盤のご都合主義は、小説家だからこそ、小説の力を信じて、沼に沈めてやる!と意気込んでいるのか。餓鬼童きせきの配信の歌姫を登場させるなど、流行りを取り入れてました2023/10/30

さっちゃん

53
衰退の一途をたどる安楽市を自殺の名所にすべく、犯罪(エログロ)小説家の言祝に安楽市を舞台とした作品の執筆依頼が…と、冒頭から少々倫理観のバグを感じる依頼が。安楽市を訪れた言祝は自殺の名所となるべく作られた施設を巡るが、投身から入水、首吊り、リスカなど多彩なニーズに応える充実ぶり。しかし言祝には秘めた思惑が…。/いつもながら言葉遊びが楽しい。重いテーマだがエンタメの、小説の力を信じる青臭さに心が震える。本棚の最初の住人になりたいのは著者の本音なのかも。/子どもの頃の本棚が地肉となり骨格を作るって素敵だな。2023/09/18

鷺@みんさー

29
うーん。発想は面白かったけど、中途半端だったな~。まぁ、最近やたらとリテラシーを気にしていらっさる西尾維新なので、こういう形になるしかなかったのかな。ただ、安楽死や尊厳死を認めて欲しい切実さや、(他の作品に比べればさほどではあるが)トリッキーな歌姫キャラなど、面白いポイントはある。因みに沼りながら自殺を願う心境は、「もはやB'zのLIVEすら待てない今すぐ死にたい」であり、でも「死にたい理由が、生きてると人に迷惑をかけるから、だから…死んだらもっと迷惑をかけるから、死ねない」ジレンマであった。2023/10/25

よっしー

26
西尾さんの作品とのことで、手に取りました。相変わらず面白い設定かつ言葉遊びを盛りこんだ作品でした。市の活性化の為に自殺の名所にする…その発想がまた面白いですね!! 登場人物が少ないのに、それぞれが物語のキーを押さえていて、突っ込みどころ満載でした。テーマが「自殺」と重たいはずなのに、それを感じさせない展開、流石です!!2024/10/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21392943
  • ご注意事項

最近チェックした商品