レイテ沖海戦〈新装版〉

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レイテ沖海戦〈新装版〉

  • 著者名:半藤一利
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • PHP研究所(2023/07発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569903293

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内容説明

忘れてはならない「歴史の記憶」がある。史上最大の海戦を活写した戦史ドキュメントの傑作に、海軍史研究家の戸高一成氏(大和ミュージアム館長)による解説を新たに付して、新装復刊! 大和、武蔵、長門、愛宕、摩耶、山城、扶桑、最上、那智、足柄、瑞鶴、瑞鳳、五十鈴……最後の艦隊決戦へ向かう、若き海軍士官たちの魂の鼓動が聞こえてくる! 本書のプロローグには、こう記されています。「レイテ沖海戦はここに幕をあける。栗田艦隊は西村艦隊をともない、リンガ泊地よりボルネオ島のブルネイ湾に進出した。小沢“おとり”艦隊も十月二十日に、栗田艦隊がブルネイ湾に集結したころ、日本本土から比島沖に向けて出撃した。日本海軍の最後の渾身の力がレイテ湾に向かって刻々と絞られていった。恐るべき物理的なエネルギーの集中である。それはまた、ひたすらに敵撃滅に凝結した意思と悲願、つまりは精神のエネルギーの集中というものでもあった」そしてエピローグで著者は、こう書いています。「この海戦は、大艦巨砲あるいは艦隊決戦思想にたいする壮大無比な告別の辞であるとともに、“日本帝国”の最終章をかざる雄大な葬送譜でもあった」さらにそのエピローグは、海軍兵学校第七十三期の、レイテ沖海戦参加者の方々による印象的な言葉を紹介して、締めくくられています。「見事に死ぬことが立派に生きることであった。見事に死にっぱぐれた男は、ただ漫然と生きるよりほかはない。立派に死んだやつの声にひとりで耳をかたむけながら……」「逃れることのできない死との対決―それが一人の人間にとっての戦争の本質なのだ。それ以外のなにものでもない。そのときの絶望感を、当時の、いや、いまの為政者も知っているのだろうか」「栄光ある潰滅」「栄光の死」という戦史に刻まれた悲劇を、日本人は後世にどう語り継ぐべきか――「昭和史の語り部」と云われた著者が本書に込めた想いをぜひ受けとめてください!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

植田 和昭

12
ほぼ1日で読み切りました。壮大なレイテ沖海戦が一冊によくまとまっています。インタビューも膨大で、ものすごい労力がかけられています。小沢艦隊の囮作戦が成功して、栗田艦隊の突入が成功寸前になりながら、謎の反転をしたのは永遠の謎になるようです。栗田長官は、それまでにも謎の反転をしたことがあったのですから、まず艦隊司令の人選に問題があったというべきでしょう。サイレントネービイは、戦後もこのことに関して語ることはなかったようですが、このための犠牲に対しては責任がなかったというのでしょうか。2024/05/20

ひめの

3
太平洋戦争のレイテ沖海戦の壮絶な様相を時系列にそって群像劇としてまとめた一冊。海軍兵学校七十三期の卒業生の証言を中心として構成され各隊、各艦の物語が臨場感満点で描かれている。艦隊が陣形を組み突き進む闘志からそれらが次々落伍し沈む虚しさ、生き残ったものの苦難などどれも胸を打つものである。これら戦争経験者の証言を聞くことの他、多数の証言と記録を1つの本にまとめ、さらに読みやすく素人にもわかりやすくかつ心打つ表現で書かれたことに著者の並々ならぬ熱意と力を感じる。日本のため奮闘した兵士たちと艦艇に哀悼の意を捧げる2024/11/05

おやぶたんぐ

3
昭和19年前半に陸軍のインパール作戦、後半に捷一号作戦(レイテ沖海戦)。もはや戦略などない。本作戦において神風特別攻撃隊、出撃。同隊総指揮官関行男大尉ー「日本もおしまいだよ。僕のような優秀なパイロットを殺すなんて。僕なら体当たりせずとも敵空母の飛行甲板に五十番(500キロ爆弾)を命中させて還る自信がある」(p362)2023/08/25

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