内容説明
未来の学校、未来の教室を創る最新理論。
日本の教育学界の第一人者で「学びの共同体」の理論的指導者である佐藤学氏(東京大学名誉教授)が、21世紀型の学校教育に必要な「学びのイノベーション」の理論とポストコロナ時代の学校教育のあるべき姿を論じます。
「新型コロナが収束しても、もとの社会に戻ることはありえない。新しい社会、新しい教育、新しい学校、新しい教育を創造しなければならない」(あとがきより)
第一部 新型コロナパンデミック下の学びのイノベーション
第二部 学びのイノベーションの理論と提言
第三部 学びのイノベーションのグローバル展開
新型コロナ下での著者の学校支援、国内外の学校訪問を通して見えてきた「未来の学校」「未来の教室」の姿を描き、学びの共同体の改革を支える基本理論を提示します。
(底本 2023年7月発売作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yanagihara hiroki
1
これも実践例の紹介という点ではとても参考になる。「学び合いは喋り合うことではなく、聴きあうこと」というのはとても深い考察だと思う。また、「ジャンプの課題」の重要性については、ジャンプの課題が教室内の熟度の格差をなくすからこそ、その教科が不得意な子にとっても熱心に取り組める、というのも首肯できる。一般に勉強が苦手な子ほどわかってないのにどんどん先に進みたがる、というのが特徴であるので、そういう子に「基礎が大事!」と言っても伝わらない。そのように様々な子を包摂する仕組みが素晴らしい。2023/11/04
松村 英治
0
佐藤学先生の集大成っぽい感じ。書き下ろしが多いので、理論的な面も充実。コロナに関するところは極論みたいになっているところも散見。2023/07/31