内容説明
先生が足りず、授業の「穴」が埋められない。全国各地の公立学校からそうした悲鳴が上がるほど、日本は深刻な教員不足に陥っている。公教育崩壊はあなたの子どもの学校でも、すでに生じている。教員不足の深層に迫るなかで、見えてきた使い捨ての非正規教員への依存、少子化の一方での特別支援学級の増加、進まない定数改善など、教育現場の数々の問題。中学受験の激化で広がる格差や塾業界の子ども争奪戦の実態など、教員不足の深層を探る。
本誌は『週刊東洋経済』2022年7月23日号掲載の28ページ分を電子化したものです。情報は底本編集当時のものです。その後の経済や社会への影響は反映されていません。
目次
「先生が足りない」非常事態
“使い捨て”の非正規教員へ依存
ブラックボックス化された採用試験
少子化でも特別支援学級はなぜ増える?
「ブラック校則」はなぜ変わらないのか
根本対策は「定数改善」だ
「タダ」だった部活動がコスト化
文科省予算は減少の一途
INTERVIEW 教員は「聖職者」か「労働者」か?
「一人の労働者、家庭人だと認めてあげるべきだ」(内田 良)
「新自由主義が教員を“会社勤め人”にした」(寺脇 研)
「ふとり教育」で格差拡大
中学受験激化で広がる格差
塾業界の子ども争奪戦
学校「教育力」ランキング