ハヤカワ新書<br> ソース焼きそばの謎

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ハヤカワ新書
ソース焼きそばの謎

  • 著者名:塩崎省吾【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 特価 ¥550(本体¥500)
  • 早川書房(2023/07発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784153400061

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内容説明

なぜ醤油ではなくソースだったのか? 発祥はいつどこで? 謎を解くカギは「関税自主権」と「東武鉄道」にあった! 全国1000軒以上の焼きそばを食べ歩いてきた男が、多数の史料・取材と無限の焼きそば愛でソース焼きそばのルーツに迫る興奮の歴史ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

166
ソース焼きそばはジャンクフードの王様だけに、その起源を考えたこともなかった。著者は多くの文献調査や店への取材に基づき、大正時代の浅草でお好み焼きの変種として誕生した経緯を明らかにする。戦前は小麦粉と麺の製造や仕入れ価格の関係で東京とその周辺に消費が限られたが、戦後は輸入米国産小麦を原料に闇市で多く食べられるようになり、全国に広まっていった。その土地で蒸し麺とゆで麺のどちらが入手可能か、地方ごとの具の材料の違いも加わり、各地で独自の焼きそばが誕生した。雑草という名の草がないように、起源のない料理もないのだ。2023/09/02

芳樹

70
なぜ醤油ではなくソースなのか?という文句に興味をそそられ手にとることに。単に「ソース焼きそば」の来歴に留まらず、お好み焼きとは一体何か、焼きうどんとの関係性など、膨大な歴史的資料をもとに様々な「謎」に迫っていく探偵小説のような展開にワクワクしながら読み進めました。特に折に触れ挟まれる著者の考察は、非常に納得させられる説得力がありましたね。またカラー写真にも食欲をそそられました。ところで我が町所沢のご当地フードは「醤油」やきそばであります。これもまた美味なので、機会がありましたらぜひご笑味くださいませ。2023/08/01

ヒデキ

70
ソース焼きそば・・・ タイトルから、予約した本でしたが、 届いた本のカバーが、とっても美味しそうで ビックリでした。 内容も真面目にソース焼きそばの誕生から全国への広がりを 過去の文献や、色々な方の証言を元に書かれています。 時々入るカラーの美味しそうな写真に圧倒されながら 読んでいました。 早く焼きそば食べたくなりました2023/07/28

ホークス

58
2023年刊。焼きそば好きの著者が、ソース焼きそばの来歴を追求。できる限りの資料を集め、沢山のお店で食べて話を聴いた。明治時代に東京でラーメンが流行し、中華麺が入手できるようになった事が誕生のカギだと言う。かなり信頼できる話で、ソース焼きそばは戦前から浅草を中心に食べられていたらしい。多くの文士や記者のレポートがとても楽しい。ソース焼きそばという庶民の食べ物を真剣に追いかけた事が本書の良さ。 日常から生まれて長く愛されてきた底力と言おうか。見た目は地味でも尖った個性がある。焼きそばはやっぱり美味しい。2024/01/24

道楽モン

56
塩崎省吾氏には電子書籍限定の『焼きそばの歴史《上》《下》』の著作あり。今回の新書は上巻に相当する部分。版元がメジャーだと複数の書評に取り上げられ、話題の本として平積みになるという好例。内容的にはほぼ同様なれど、章立てや文章構成などに編集者の気配りが感じられます。全国規模のフィールドワークや広範囲な文献渉猟に裏付けされた塩崎氏の圧倒的な情熱には頭が下がりますが、作品を世に送り出す伴走者としての編集者にも拍手を送りたい。本書でも紹介される庶民外食研究の先駆者・近代食文化研究会の存在はやはり偉大だった!2023/09/26

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