角川ホラー文庫<br> ゆうれい談

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角川ホラー文庫
ゆうれい談

  • 著者名:山岸凉子【著者】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • KADOKAWA(2023/07発売)
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  • ISBN:9784041137796

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内容説明

漫画家にとって最大の敵は睡魔。 山岸プロでの眠気ざましの話題は“ゆうれい談”。萩尾望都、大島弓子など著名漫画家たちの不思議体験談を始め、アシスタントさんが経験した怪異譚、著者が旅先や自宅で遭遇したほんとうにあった怖い話や魔訶不思議な話を満載。怖いけれど怪異を蒐集せずにはいられない著者の幽霊談。表題作ほか、「読者からのゆうれい談」「蓮の糸」「ゆうれいタクシー」「タイムスリップ」 の5作を収録。解説:小野不由美

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

85
怖いというよりどこか懐かしい怪談集。現在主流の実話怪談は技巧を凝らしたものが主流であるが、本書のものは時代もあるんだろうけど、ダイレクトに幽霊が出現し、奇妙な体験も時を越える等極めてストレート。といって怖くないわけではなく、作中の幽霊、特に顔に手ぬぐいを巻いていたという描写にはぞっとさせられる。炭取りが回るってこんな感じなのかなあ。読者の投稿を元にした作品もストレートながらとても楽しそうで、現在の実話怪談が失ってしまった何かがありそうな気がするな。絵柄もコミカルながら美しくもあり、著者の力を感じました。2023/08/08

sin

72
昭和四十八年に掲載されて十年、二十年後と切りの良い間隔で読者に届けられた実話怪談だ。漫画家の立場から聞き取りや自らの体験談を作品に描き起こしそれが呼び水となって読者の体験談を引き寄せる。昨今の実話怪談本のようにこれでもかこれでもかと押し付ける様な乱発がないのが真実味を帯びて感じられる。最初の方の作品はリアルタイムで読んだ記憶がある。実話怪談は霊に肯定的かどうかではなく、ましてや怖がらせようとするのは論外で怪異が如何にありのままに描かれているかが重要だと思っている。当時も現在も怪異に触れた思いのする作品だ。2023/07/23

shikashika555

44
山岸凉子! 何故かこの頃の少女漫画家にはこういうエピソードが多かった。 相変わらず私はこういう話を信じてはおらず 個人の認知の問題であろうと思っているのだが、それでもこの訳のわからなさと不条理さが怖いと感じる。 なんと言っても本当は生きてる人間の方が怖いんだけどねえ。2024/01/06

らすかる

34
めっちゃ昭和感!!でもだからこそ日常的な怪異が際立つ。うん、昭和と怪談って合う!2023/09/10

澤水月

23
舞台の一つが貸本屋…表題作は50年前の1973年!実話怪談の土台を完全に作り漫画家周辺の人間模様も織り交ぜた歴史的傑作、小野不由美解説も◎。併載80、90年代の作もCウィルソンや遠野物語テイストと多彩(怪に遭ったら煙草!現代怪談好きツボ)。今読むと夭逝の漫画家ほか、様々なライフステージ・立場の女性ら活写され怪談なのに明るい。最近の「大泉界隈」内幕本より相当早く明かされた“女まんが道”(男性…というかアシ・メシスタントも対等、さすがお凉さま)。同郷の大和和紀さんもチラ登場。本書巡る個人的な奇怪経験、コメに→2023/10/29

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