創元SF文庫<br> ガニメデの優しい巨人

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創元SF文庫
ガニメデの優しい巨人

  • ISBN:9784488663322

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内容説明

木星最大の衛星ガニメデで発見された2500万年前の宇宙船。その正体をつきとめるべく、総力をあげて調査中のハント博士とダンチェッカー教授たち木星探査隊に向かって、宇宙の一角から未確認物体が急速に接近してきた。隊員たちが緊張して見守るうち、ほんの5マイル先まで近づいたそれは、小型の飛行体をくり出して探査隊の宇宙船とドッキングする。やがて中から姿を現わしたのは、2500万年前に出発し、相対論的時差のため現代のガニメデに戻ってきたガニメアンたちだった。前作『星を継ぐもの』の続編として、数々の謎が解明される!/解説=堺三保/*本電子書籍は『ガニメデの優しい巨人』(創元SF文庫 新装新版 2023年8月10日初版発行)を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

76
「星を継ぐもの」の続編を新版で読む。宇宙人との遭遇を描いているが、タイトル通りその宇宙人のなんと友好的なこと。戦争の概念がない。人間が戦争の歴史しかないのと対照的に描かれる。戦うという概念がないからこその生態系の進化や地球との関わりの謎も語られていて、その設定はとても興味深い。今も戦争が繰り広げられている世界に目をやりながら、このストーリーを創り上げたホーガンの人類への希望が見えてくる。まだまだ謎の部分もあり、続編「巨人たちの星」へ進もう。2023/10/21

まちゃ

62
『星を継ぐもの』【新版】シリーズ第2弾。SFらしいSFを堪能。面白かったです。早くも次作が楽しみです。原書初版が1978年、日本語初版が1981年。当然スマホやAIなどという言葉は登場しませんが、それでも古臭さを感じさせないところが凄い。相対論的時差により、2500万年前のガニメアン宇宙船が現代の太陽系に帰還。宇宙船内の20年が地球時間で2500万年とか、時間軸が壮大過ぎで、かえって引き込まれました。2023/08/17

ヒデキ

60
新版で、読みやすくなって再読しました。 昔の作品が、新しく読みやすくなって再販されるのは、 嬉しいですね タイトルの意味を以前読んだ時は、あまり感じていませんでしたが、このタイトルの意味は、あまり深いものを感じてしまいます。 ガニメアンは、人間にとって、どんな存在なのか? 考えてしまったタイトルでした 3巻目も早く読みたいですね2023/09/05

はるを

48
🌟🌟🌟🌟☆。新刊『ミネルヴァ計画』に合わせて読了。ガニメアンと出逢い仲良くなる、という記憶があったので再読、…と言いたいのだが確か挫折した。実際にはガニメアンと仲良くなる、というよりガニメアンのコンピュータ『ゾラック』(今で言うトコロのスマホ?Siri?chatGPT?)をコミュニケーションしながら使い倒す、と言った方が良いかも知れない。『ゾラック』が使えなくなったハントの心理描写は完全に『スマホ依存症』と同じなのが笑った。そこまで未来予測しているのか、スゲェな、ホーガン。面白い。3巻へ。2024/01/11

Shun

40
名作「星を継ぐもの」続編の新版。未読でこれを機に読了。前作同様に科学的な謎を解明するミステリとしての趣向に寄ったSF小説と言える。先の巻では宇宙に人類が誕生するよりも前に高度文明を築いていた異星人・ガニメアンの存在の謎が明かされた。そして今作ではその彼らのとある一団が2500万年前に起きた何らかの危機から逃れ、突如地球圏に姿を現す。ここに地球文明とガニメアン文明の邂逅がなされ、互いに友好関係を築きながら双方に関係する進化の謎を探る。疑似科学とはいえ人類進化におけるミッシングリンクに迫る興奮が味わえます。2023/08/28

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