内容説明
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「遊び=自発的な活動」というのは本当か? これまで「自発的な活動」として捉えられ議論されてきた「遊び」。本書では,「いいこと思いついた!」という現象を切り口に,「中動態」や「天然知能」などの概念を参照しながら「自発的な活動としての遊び」について多角的に検討する。そこから見えてくる「遊び」の本質とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
rou
10
少し中動態を巡る解説が長いけど、腑に落ちる内容。中動態的な遊びの自然発生を育むには「能力」の育成するときに伴うような「ベクトル」を有さない「余白の時間」が必要となる。正直、高校での教育はこの時間の扱いに対する考え方を見れば、学校の(教員の)品が見て取れると思う。子どもを見る、のではなく、子どもから見えるものに注力すること。遊びの主体性は関係の中で育まれるものであるということ。いろいろ響くものが多かった。2025/04/01
たか
3
遊びを自発的な活動と捉える見方に対し、「いいこと思いついた!」は自発的と言えるのか?という切り口を設定する所から一気に話が展開して引き込まれた。自発的という見方に潜む個体能力主義や、責任と自由を関係させ自由意志という概念をもちだすのが近代特有の枠組みだとする小坂井氏の論考を引き、それに対して中動態や関係論といった別の枠組みを示す流れがとても面白かった。子育ての実践としては、保育者養成の観点から論じた第7章が参考になった。能力主義が脳のシワまで染み込んでいるので、この世界との向き合い方から再考が必要。2025/01/18
カエルの弟
3
子ども達の「遊ぶ」という行動の解像度が上がった。 自分自身、遊びを自発的な活動と考える事には疑問点があると思っていた。この本は、それを言語化してくれていてスッキリした気分になる。能動態ー中動態の区分は懐疑的な部分もあるが、関係性の中で、子どもから見えてくることを重視していく視点は、自分の保育感に合致していて好きです。2024/01/07




