筑摩選書<br> 古代中国 説話と真相

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筑摩選書
古代中国 説話と真相

  • 著者名:落合淳思【著者】
  • 価格 ¥1,815(本体¥1,650)
  • 筑摩書房(2023/07発売)
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  • ISBN:9784480017789

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内容説明

殷の紂王の《酒池肉林》、呉王夫差と越王句践の《臥薪嘗胆》、秦の始皇帝の《焚書坑儒》……、『史記』にも記され、広く知られる古代中国の説話は真実か? もちろん、これらは後世の創作である。本書では、信頼できる資料に拠って、これらの虚構を検証すると共に、貴族制が専制君主制に移行した春秋・戦国時代の社会制度、勢力バランス、法治システムを浮彫りにする。初期の王朝から貴族の台頭、そして中国統一へ、説話を検証し、中国古代史をいきいきと再構築してみせる意欲作! 【目次】はじめに/第一章 三皇五帝――禅譲・放伐/第二章 夏の禹王――九州の治水/第三章 殷の紂王――酒池肉林/第四章 周の幽王――笑わない褒 /第五章 斉の管仲――衣食足りて礼節を知る/第六章 楚の荘王――鼎の軽重を問う/第七章 夫差と句践――臥薪嘗胆/第八章 魯の孔子――由らしむべし、知らしむべからず/第九章 魏の恵王――五十歩百歩/第十章 蘇秦と張儀――合従連衡/第一一章 戦国四君と呂不韋――奇貨居くべし/第一二章 秦の始皇帝――焚書坑儒/終章 古代中国史の研究方法/結び/主要参考文献

目次

はじめに/序章 古代中国の説話/第1部 上古の時代/第一章 三皇五帝──禅譲・放伐/1 《三皇五帝》の説話とその虚構性/2 新石器時代の実態/コラム なぜ《禅譲・放伐》の説話が作られたのか/第二章 夏の禹王──九州の治水/1 《夏王朝》の説話とその虚構性/2 二里頭文化の実態/コラム 《夏王朝》の創作/第三章 殷の紂王──酒池肉林/1 《酒池肉林説話》とその虚構性/2 殷王朝の実態/コラム 《酒池肉林説話》の形成/第四章 周の幽王──笑わない褒 /1 《褒 説話》とその虚構性/2 西周王朝の実態/コラム 《幽王・褒 説話》の成立過程/第2部 春秋時代/第五章 斉の管仲──衣食足りて礼節を知る/1 《管仲説話》とその虚構性/2 斉覇の実態/コラム なぜ《管仲説話》が作られたのか/第六章 楚の荘王──鼎の軽重を問う/1 荘王の説話とその虚構性/2 晋楚対立の実態/コラム なぜ楚の荘王が五覇とされたのか/第七章 夫差と句践──臥薪嘗胆/1 呉越の説話とその虚構性/2 春秋時代後期の情勢/コラム 呉越の説話制作の背景/第八章 魯の孔子──由らしむべし、知らしむべからず/1 『論語』とその誤解/2 春秋時代末期の情勢と儒家思想/コラム 「由らしむべし、知らしむべからず」の解釈変化/第3部 戦国時代・秦/第九章 魏の恵王──五十歩百歩/1 『孟子』の説話とその虚構性/2 戦国時代前期の情勢/コラム 孟子による説話創作の原因/第十章 蘇秦と張儀──合従連衡/1 《合従連衡》の説話とその虚構性/2 戦国時代中期の情勢/コラム なぜ《合従連衡》の説話が作られたのか/第十一章 戦国四君と呂不韋──奇貨居くべし/1 呂不韋の説話とその虚構性/2 戦国四君と呂不韋の実態/コラム なぜ呂不韋は追放されたのか/第十二章 秦の始皇帝──焚書坑儒/1 始皇帝の説話とその虚構性/2 始皇帝の政治と秦王朝の滅亡/コラム 始皇帝はなぜ不老不死と関連づけられたのか/終章 古代中国史の研究方法/結び/主要参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

29
紂王の暴政や戦国時代の合従連衡など、古代中国の史書や書物に登場するエピソード(説話)を史料批判や同時代史料との照合などにより検証し、より真実性の高い歴史像を提示する選書。2023年刊。著者は『殷』(中公新書)を書いた人。描かれる古代中国史像は一般的なイメージと異なるところも多くてなかなか興味深いが、一部そこまで言い切っていいのか?と思わせる記述もあり、どこまで学会でコンセンサスができているのか少々疑問ではある。2023/10/07

さとうしん

20
同じ著者による『古代中国の虚像と実像』の実質的増訂版。各時代を舞台にした説話を批判しつつ三皇五帝から始皇帝までの中国古代通史としても読める作りになっている。前著と比べて世界史や現代世界との比較が盛り込まれてる分話に転がりがあるが、説話の批判は「理屈から言ってあり得ない」式のツッコミが大半なのでやや物足りない。たとえば春秋時代の説話については小倉芳彦による『左伝』の腑分けを紹介しても良かったのではないか?2023/07/13

kenitirokikuti

10
図書館にて。2023年刊行。再読かとおもったが、それは似たやつだった→『古代中国の虚像と実像』(講談社現代新書、2009)。目次を比べると被りがいくつかあり、増補に近いのかも▲伝統的な中国史は古代から文学・思想が織り込まれすぎており、深く検討することなか説話の内容を歴史的事実としている例が多い。余剰生産力から文明が生まれたというのも最新の説話であり、考古学的には戦争が都市を発展させている。そして古代には都市の発展には生産力向上を伴っていない。などなど。2025/12/16

遊未

6
考古学上の発見がある度にまた史料のが研究が進んで歴史は新しくなり、でも説話は変わらず語り継がれる。考古学も研究も踏まえてしっかりと説明されています。今まで別の本で読んできた内容が一冊にされた感じ。しかし、真相という言葉はタイトルとして強いけれど別の言葉が良かったように思いました。2023/12/31

袖崎いたる

3
中国の考古資料を用いての説話検討。まず説話っつーものが耳馴染みがないわけだが、これは英雄伝説的でありながら胡散臭いお話のことで、吉川英治あたりの『三国志』を見てもわかるとおり、誰々がこんなことをしたっちゅーお話の多いこと多いこと。子どもの頃は大真面目に受け取って昔の人はすごかったんだなぁと納得していたが、んなわけあるか、ってツッコミを学術的に入れてくださるのがこの本なわけさね。んで説話は政治的・処世術的な意味合いでの身の振り方を気にした噺家?がお上の機嫌をとるのに作ったそうな。歴史家は眉にしっかり唾つけつ2025/06/26

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