リラの花咲くけものみち

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リラの花咲くけものみち

  • 著者名:藤岡陽子
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 光文社(2023/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334915414

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内容説明

幼い頃に母を亡くし、父が再婚した継母とうまくいかず不登校になった岸本聡里。愛犬だけが支えだった聡里は、祖母に引き取られペットと暮らすうちに獣医師を志す。北農大学獣医学類に入学すると、面倒見のよい先輩、志をともにする同級生らに囲まれ、学業やアルバイトに奮闘する日々。伴侶動物の専門医を目指していた聡里だが、馬や牛など経済動物の医師のあり方を目の当たりにし、「生きること」について考えさせられることに――

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

423
動物を愛するすべての方に読んで欲しい感動の物語です。今年2023年で作家歴14年になられる著者の藤岡陽子さんは私にとっては初読み作家さんでした。本書は自信を持ってお奨めできる素晴らしい一冊ですので、ぜひ多くの方に読んで頂いて著者がブレイクすればいいなと願いますね。ヒロインの聡里は不幸な少女時代を優しい祖母のチドリと愛犬パールに支えられ獣医師になる道を目指して北海道の獣医学大学に進学し次第に自信を得て数々の苦難にぶつかりながらも懸命に乗り越えて一歩ずつ成長していくのです。本書は涙なしには読めない感動作です。2023/08/13

ムーミン

224
人は何によって成長していくのか。何によって自分らしさが形づくられ、磨かれていくのか。聡里を取り巻く人々と彼女の経験を通して描かれるエピソードから考えさせられました。ニーチェの「事実はない。あるのは解釈」ではないが、自分に起こる現実をどう受け止めるのか、柔軟かつ前向きに解釈できる力を引き出してくれる人に出会える自分でありたいと思いました。2024/03/01

のぶ

220
主人公の岸本聡里が北海道の獣医学大学に入り、成長していく姿を描いた物語だったが、全体を通しとても良かった。聡里は幼くして母親を亡くし、その他にもいろいろな事情があり、祖母の牛久チドリと東京で暮らしていた。このチドリが良い人で。聡里の心の支えとなっていた。大学では獣医師を目指して毎日勉学に励むが、ちょっとした出来事で目標に対し折れそうな経験もする。そんな経験を支えてくれたのが周りの学生とチドリだった。真っ直ぐな聡里の性格が読んでいて爽やかだ。6年の学園生活を終えた聡里の将来を応援したくなった。2023/07/28

いつでも母さん

206
藤岡さんらしい暖かくも力強く、命を感じる読み応えのある作品だった。幼い頃に母を亡くし、父や継母と上手く行かず不登校になった聡里。そこから救い出し優しく大らかに見守る祖母・チドリの存在が実に好い。獣医師を目指して北海道の大学に入る聡里の成長物語なのだが、学びの場で出会った多くの人との関わりや、命と向き合うことの過酷な現実が私を早くページを捲りなさいと急かすのだ。出来れば友人・綾華のその後も描いて欲しかったなぁ。とは言え、頑張れ聡里と応援したい。お薦めです。2023/08/24

モルク

203
10才で母を亡くした聡里、飼っていた犬パールが自分のいない間に継母に捨てられるのを防ぐため不登校引きこもりになってしまう。15才の時聡里の窮状を見た母方の祖母チドリにパールと共に引き取られる。祖母の愛に包まれ少しずつ社会と接するようになった聡里は獣医師となるために北海道の大学へ進学する。そこで出会った人々体験が彼女を成長させる。命を預かることは綺麗事ばかりではない。悩み、涙し、様々な困難を乗り越え、動物たちや豊かな自然に生きることを学び包まれていく。聡里の成長に涙し今後の幸せを願った。感動の作品。2023/11/15

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