内容説明
安倍元首相暗殺から1年、統一教会と政界、そして山上徹也容疑者の実像を追い続けた著者だから書ける事件の深層とは!
山上はなぜ接見に応じないのか/「なかったことにしたい」勢力/山上に送った四通の手紙/宗教2世との微妙な距離感/統一教会・政治家・メディアの恥ずべき関係性/狙いは本当にテロだったのか/私の責任について/山上からの「回答」/被害者と加害者
(主な内容)
序 章 風化する「統一教会問題」と「なかったことにしたい」勢力
第一章 山上徹也と安倍晋三、鈴木エイトをつなぐ「奇妙な縁」
第二章 銃撃事件後、逮捕された山上が供述した「恨み」
第三章 鑑定留置中の山上徹也に送った手紙
第四章 事件の約一週間前に山上徹也から届いていたメッセージ(前編)
第五章 山上徹也に複雑な思いを抱く「宗教2世」たち
第六章 事件の約一週間前に山上徹也から届いていたメッセージ(後編)
第七章 山上徹也が抱えていた「マグマのような憤り」の正体
第八章 山上徹也は事件前からSOSを発していた
第九章 山上徹也が見た「絶望」の正体
第十章 「統一教会の被害を食い止めた」ために罪が重くなる可能性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
43
推察の部分は確かに多いが、山上徹也の伯父に会いに行き、犯行現場にすぐ行く著者の行動力を評価したい。自分の中の疑問や後悔を正直にぶつけた文章は時に読みづらく、まだまだ著者が混乱していることが伝わってくる。それでも、この人の言葉には嘘がない。おいおい、「鈴木エイト」の押し出しすごいな、正座が辛くなって足をくずしたことまで書かないでもいいだろう、と苦笑いしつつも、まったく情報が流れてこない中でこの饒舌さはありがたくもあった。山上のしたことは犯罪だ。だが、何か大きな犯罪が彼の原動力になったことを忘れてはならない。2024/06/01
Daisuke Oyamada
29
安倍元首相が殺された。紛れもない事実です。しかし、被疑者に関する報道に関して、本書を読む印象では、報道とだいぶズレている印象は隠せません。 統一教会を恨む山上が、安倍を的にするという、少し狂った人間という報道が多いが、本書で感じ取れる山上は、とても知性的というか計画的というか、報道しかみていない人にとっては、とても不思議な感じをもらえると思います。 人を殺めるという行為はもちろん肯定でき・・・ https://190dai.com/2024/08/01/山上徹也とは何者だったのか-鈴木エイト/2024/08/05
小鈴
22
積読消化。続きの巻がでたのでまずはこちらを。この本のキモは事件前に山上哲也がDMがきていた、ということだろう。著者がそのことに気づいたときには既にアカウントが凍結されて見られない状態。。。その中身はどのような内容だったのか。著者は自責の念にかられながら、統一協会、安倍晋三、山上哲也、著者の関係をたどる。 繰返しの文章が出でくるし、先延ばし感は否めないが興味深く読みました。2024/04/06
ピンガペンギン
22
著者は2009年から「やや日刊カルト新聞」などで統一教会問題を追及してきた(鈴木氏は最初には2002年に関わり始めたという)。週刊朝日などにも記事を寄稿してきた著者による山上徹也の事件を起こした動機に迫ろうという本。最近出版された別の本が世代論に偏っているのに違和感があるという。山上徹也が親族と弁護人以外とは接見しない現状では著者の意見も推測にすぎない。しかし自分の意見を正しいもののように提示していないところは好感がもてた。あとメディアがコントロールされている状況で、国民が主体的に情報を求めたり→2023/08/22
うみ
21
エイトさん、あなたはそんな重い十字架を背負っていたのですね。断じてあなたのせいではない。だけれども、この件に関して書けるのはあなたしかいない。であればまた読ませていただきたいと思います。硬質な文体で公平な目線で、事実をただ事実として書かれる著作には好感しかありません。2023/10/09
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