内容説明
ダイヤにない時間に来る地下鉄、死者の声が聞こえるマンホール……。それはすべて、あの世への入り口。高校生の石津南美は、そりの合わない家族やクラスメイトに囲まれながら、退屈な毎日を送っていた。そんな時、南美は黒塚亜莉沙という美しい少女と出会う。二人はすぐに打ち解けるが、ある日亜莉沙は、異形の者がひしめく電車に乗り込み、南美の目の前で何処かに消えてしまった。南美は、亜莉沙を救い出すことを誓うが――。異界に通じる場所「ヨモツヒラサカ」の秘密を追う、傑作ホラー小説! 文庫オリジナル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
37
現実に生きづらさを感じている人の側に異界はあるのかもしれない。2023/11/03
キナコ
20
怪談シリーズ4巻。前作での登場人物もちょこちょこ出てくる。人の認識を歪めるなかで、あの世とこの世を繋げようとする話。現代社会の中で、人々の心がどこまで荒んでいるかが考えさせられる。ライトホラーノベルなのもあり、あっさりと読める。2024/02/08
あずとも
9
異界に通じる場所「ヨモツヒラサカ」の秘密を追うライトなホラー。都市伝説の始まりはどこか?考えたことなかったけれど確かに始祖はいるはず。面白かった。2023/07/17
火狐@二児の子育て奮闘中
7
都市伝説が現実に起こったお話です。ホラー的な怖いというより、現実を嫌悪している人達の話の方が嫌な感じです。2023/09/20
胡蝶
6
美しく聡明な少女、亜莉沙との出会いから始まる異界への誘い。周りの存在全てが疎ましく退屈、そんな折に出会った不思議な魅力をもつ少女、、そんな彼女がヨモツヒラサカへと消えた。そして、また1人1人とヨモツヒラサカへ誘われて行く、、世界観がとっても素敵だし、亜莉沙が美しい、、まさしく異界の女王。2023/09/25