獣の夜

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獣の夜

  • 著者名:森絵都【著者】
  • 価格 ¥1,699(本体¥1,545)
  • 朝日新聞出版(2023/07発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022519115

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内容説明

原因不明の歯痛に悩む私が訪れた不思議な歯医者(『太陽』)。女ともだちをサプライズパーティに連れ出す予定が……(『獣の夜』)。短編の名手である著者が、日常がぐらりと揺らぐ瞬間を、ときにつややかにときにユーモラスにつづった傑作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

343
森 絵都は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者の久々の新刊は、頁数も内容もヴァラエティに富んだ短編集でした。オススメは『雨の中で踊る』&表題作『獣の夜』&『あした天気に』です。 私の家の近く(住宅地の中)に、何故かジビエを食べられるお店があります(但し、あまり美味しくありません;笑) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001766.000004702.html2023/07/19

いつでも母さん

180
バラエティに富んだ7話。えぇーこれで終わり❓️って短編もあった。表題作はタイトルから想像する通りで、彼女たちが逞しくて面白かった。ちょっと私には意味不明なのもあったけれど、最後の『あした天気に』も良かった。「俺のあしたを晴れにできるのは俺自身だけだったのに」今なら、今だから分かる思いもあるよね。2023/07/26

nonpono

168
まさに帯の「ありふれた一日のはずだったのにー」。まず「雨の中で踊る」のヴィヴィアングリーンという歌い手の「人生は嵐が通り過ぎるのを待つことじゃない。雨の中で踊る。それが人生だ」に打たれた。パンデミックのような世界で男は海に辿り着く。この不思議な味わい。表題の「獣の夜」の男と女のねじくれた関係に赤ワインとジビエの相性よ。世界の軸が刹那にぐるぐるとまわる。わたしたちは無力だ。「あした天気に」の「だって、この世界はどんなことだって起こりうるんだから」とテルテル坊主のバランスと懐かしさに酔った、心地よく。2023/09/20

ウッディ

120
タイトルと装丁から、伝奇小説かと思ったが、不思議な雰囲気の今時の短編小説でした。久しぶりに作ったてるてる坊主が願いを叶えてくれる「あした天気に」が面白かった。天気にまつわる願いと言われれば、明日、晴れますようになどと願いそうだけど、あの時、雨が降っていなければ、その後の人生が変わっていたということはありそうです。サプライズパーティに友人を連れていくはずが、ジビエフェスを楽しんでしまう肉食女子を描いた「獣の夜」も印象的で、筋書き通りに事が運ばないそんな成り行きを楽しむのも人生かと思ってしまいました。2024/05/08

愛玉子

115
普通の短編からショートショートほどの長さまで、コロナ禍の日常から少し不思議な非日常まで、じんわりと楽しい短編集。『雨の中で踊る』は言い回しがいちいち面白く、土地鑑あるからニヤッとしちゃう。『太陽』の歯医者の風間先生、私もかかりたい。治療も処方箋も素敵すぎる。表題作はそうだよ、こんな夜は肉よ肉!という獣っぽい力強さにニヤニヤ。全体的にニヤつきながら読んだけれど「たとえ世界がどんなふうに変わっていこうとも」自分のあしたを晴れにできるのは自分自身だけ。見て見ぬふりをしていた心の澱を解してくれるような一冊でした。2023/10/16

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