ある日、森の中でクマさんのウンコに出会ったら ツキノワグマ研究者のウンコ採集フン闘記

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ある日、森の中でクマさんのウンコに出会ったら ツキノワグマ研究者のウンコ採集フン闘記

  • 著者名:小池伸介/
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 辰巳出版ebooks(2023/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784777829828

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内容説明

25年間にわたってウンコを拾い続け、ツキノワグマの謎に包まれた生態を明らかにしてきたクマ博士・小池伸介氏が数奇な研究人生と“クマの本当の姿”を語る自然科学エッセイ。
体を張った研究の果てに見えてきた森林におけるクマの役割と自然の神秘とは? ツキノワグマ研究者のウンコ採集フン闘記。
研究者の愛情が炸裂する動物研究記です。

【内容】
1章 ウンコを集めて卒論を書く
テニスサークルで青春を謳歌しようとしたら昆虫研究会に入っていた/昆虫少年からクマ研究の道へ/車で崖下に落ちそうになったけど命拾い/初めてのウンコ/ウンコまみれのリュック/ウンコは自然解凍にかぎる/クマのウンコは無臭ときどき食材の香り

2章 俺はクマレンジャー
ドラム缶の罠でクマを捕まえる/クマさんにはアポ無しで会いたくない/吹き矢でケモノを眠らせろ/ハニートラップに弱いクマ/クマを追って数百キロをドライブ/クマの冬眠穴は超デンジャラス/富士吉田警察との奇妙な因縁

3章 先生!! 研究がしたいです……
クマよ、お前は本当に植物の役に立っているのか?/地元の人に怪しまれながらヤマザクラを調べることに決めた/クマはサクランボの旬を知っている/就職してもウンコ拾いがやめられない/誕生! ウンコソムリエ

4章 激闘! クマ牧場
果実がウンコになって出るまでの時間を測る方法/動物園で1日中クマの脱プンを監視する男たち/クマさんにはやっぱりハチミツ/クマのウンコサイクルがつかめてきた/クマ研究者、クマを食べる/子グマは「クーマ、クーマ」と鳴く

5章 タネまくクマ
ドングリにはリズムがある/クマの集団失踪事件/高所恐怖症ですがセスナに乗りました/クマはフットワークとウンコの仕方が最高である/クマ研究者、大学教員になる/169時間クマの食事を監視する

6章 海外武者修行の旅
クマの寝込みを襲う修行 in USA/森の中でクマさんと出会って死にかける/ロシアのクマはトラに食われる!?/シュールストレミングの10倍臭い肉/小雪舞う川で半裸のロシア人が水ごりに誘う

7章 クマ研究最前線
クマにカメラを搭載する/動画を解析したらクマが寝てばかりだった件/3度のメシよりメスが好き!/クマを憎む学生、クマハギの謎に挑む/クマ、アヘる/毛を調べれば食生活が丸わかり/クマは秋の3月で1年の80%をまとめ食いする

8章 クマさんのウンコと森を想う
森のウンコ・ストーカー/クマ学者ですがフン虫の実験をします/クマさんのウンコは手分けして運ぶのがベスト/もっとクマを知ってほしい!/クマを滅ぼすシカ/過疎化で毎日クマさんに会える!/クマのウンコは森のお宝 and more


【著者プロフィール / 小池伸介】
ツキノワグマ研究者。現在、東京農工大学大学院グローバルイノベーション研究院教授。博士(農学)。専門は生態学。
主な研究対象は、森林生態系における植物―動物間の生物間相互作用、ツキノワグマの生物学など。
現在は、東京都奥多摩、栃木県、群馬県の足尾・日光山地においてツキノワグマの生態や森林での生き物同士の関係を研究している。
1979年、名古屋市生まれ。著書に『クマが樹に登ると』(東海大学出版部)、『わたしのクマ研究』(さ・え・ら書房)、『ツキノワグマのすべて』(共著・文一総合出版)など。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

66
”クマさんとはアポなしで会いたくない” 面白い! フィールド系研究者の日々はインディ・ジョーンズ並み。 雪山、懸垂下降、吹き矢  クマの、ん、は人間のに似てて大きくて、でも臭わないそうです。林檎食べたら林檎ジャムみたいなんだって。出会ったことない。2023/09/11

けんとまん1007

60
やっぱり、動物ものは面白い。何より、その熱量が半端ない。クマさんのウンコ・・・そうなんだ・・・。確かに、種を運ぶという役割は、鳥類では、それなりに耳にするが、クマさんもか。しかし、それを調査することの大変さと根気強さは、努力なくしては語れない。こういう努力の積み重ねがあって、動植物の生態が少しずつ明らかになっていくのだということがわかる。調査に使う道具類の進化と合わせて、今後は、どんな風に変わっていくのだろう。2023/08/21

たまきら

52
読み友さんの感想を読んで。日本の研究者さんって指導者に与えられた研究に熱中していたら専門家になった、みたいなエピソードが結構ありますね。著者のクマウンコ研究もそんな風にして始まり…読んでいる間中もう笑いっぱなしでした。まじめな記述ですらおかしいです。「研究対象に名前をつけてはいけない」のに息子の名前をつけちゃったヒトなど、あはは、フィールドワークの話はどれも抱腹絶倒でした。「トラップハッピー」なバカ君、小熊の鳴き声が「クーマクーマ」、クマ撃退スプレーの人体実験…ええ、どれも本当に起きたことらしいですよ!2024/02/01

kanki

21
種子散布者の、クマのウンコはフルーツ香。食べても味しない。著者さんの体力と地道さに敬服。2023/11/01

OHモリ

20
大学の卒論のために始めたクマのウンコ集めをしながらクマの研究にハマってしまった元昆虫好き少年、大学時代もあまり勉学には真面目でもなく昆虫部や探検部で活動していた著者がハマってしまったクマ研究のお話はクマに対する愛情に満ち溢れていた。今やその体力と根性と好奇心で蓄積した経験・知識で教授になっているのが頼もしいぜ!お勧めエンタメノンフィクションの詳細はblogで→https://plaza.rakuten.co.jp/drunk4374books/diary/202311280001/2023/11/26

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