徳間文庫<br> 鳩護

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徳間文庫
鳩護

  • 著者名:河﨑秋子【著】
  • 価格 ¥891(本体¥810)
  • 徳間書店(2023/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784198948719

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内容説明

「お前は鳩に選ばれたのだ」

小森椿27歳、会社員。
鳩に謎の使命を背負わされる!

文学界を席巻する新星が放つ、
摩訶不思議な鳩をめぐる物語。

一人暮らしのベランダに突然、真っ白な鳩がきた。
怪我をしているらしく、飛び立つ気配もない。
小森椿は仕方なく面倒をみることにする。
白鳩に愛着がわいてきた数日後――。
帰宅途中、謎の男に奇妙な宣告を受けた。

「お前は俺の次の『鳩護』になるんだ」

鳩を護ることを宿命づけられた者。
それが鳩護だという。
なにその宿命? どうして私が?
混乱する椿をよそに、
白鳩は椿の日常を否応なく浸食していく!
スピンオフ小説『福田さんの白い羽根』収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kei302

45
小森椿27歳会社員 鳩に選ばれ白鳩ハト子の僕となる。河﨑作品のなかでは異色の設定。鳩好きじゃないけど、ハト子かわいかった。文庫解説は鳥類学者の川上和人氏、スピンオフ小説『福田さんの白い羽根』収録←会社の同僚福田さんの生態、これが、とても面白かった。謎の餌やり男 幣巻とはすっかり仲よしになってるし。KindleUでレンタル。2025/11/05

papako

42
はじめましての芥川賞作家さんだと思って読んでましたが、調べたら直木賞だった!最初はどうも主人公椿の同僚福田さんへのネガティブな思考が、わかるだけに嫌でしょうがなくて楽しめなかった。ハト子は可愛かったのでがんばって読みました。芥川賞作家だって思い込んで読んでいたので、そういう文章だよなーとか思ってました。楽しんだんだかなんだかわからないうちの読了でした。鳩護になったのに幸運もお金も求めなかった椿はよかったし、幣巻との交流もよかった。最後のおまけのスピンオフは福田さんが恐怖でした。。。2024/08/25

布遊

33
「今までの本とは、違う雰囲気」と思いながら読み進むが、生き物愛は、他の本と同様伝わってくる。鳥のことはよく分からないけれど、気持ちは通じ合うものなのですね。昔は、なくてはならない役目を持っていた鳩。これから、街中で、鳩を見る目が変わってくるかも・・2025/04/20

まさ

28
文庫本で再読。河崎秋子さんの作品は人や動物の息づかいがすぐ近くに感じられる。人の生活と密接な関係にある鳩は、人に利用されてきた生き物。代々の鳩護の記憶を辿りながら、鳩に"選ばれる"主人公を通して、護り護られる関係であることを改めて感じる。2024/03/18

lisa

11
装丁が可愛らしくて初めての作家だけど手に取ってみた。作家の癖なのか、文体がなかなか堅いのでとっつきにくいかな、と思ったけれど、なんか面白い。中盤になってもなんか面白いし終盤もなんか面白い。ハト子は可愛いし椿は不安定だし。この世界感、私の好きな栗田有起に似ている。真顔で荒唐無稽な話されて、私何読まされてんの?みたいな作品が好きな人にはいいかも。ホゥ。2024/02/18

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