講談社+α新書<br> 昭和天皇の料理番 日本人の食の原点

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講談社+α新書
昭和天皇の料理番 日本人の食の原点

  • 著者名:谷部金次郎【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 講談社(2023/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062722704

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内容説明

麦入りご飯、サンマの塩焼き、お浸し、漬物――昭和天皇が食した9月の献立例。旬の食材とその使いまわし、つつましやかで伝統的な日本の家庭料理が食養生に! 天皇家の食卓には日本人の「食」の理想形がある!!

●17歳で宮内庁の大膳課付第一係に奉職し、「天皇の料理番」として知られた秋山徳蔵主厨長に仕え、26年間、昭和天皇皇后両陛下のお食事を作らせていただきました。(中略)そこには、私たちが今の時代にこそ学ばなければならない「食」があるのです。日々の食事はきわめてつつましいものでしたが、時季にあった旬の食材を選び、心を込めて調理してきました。儀式料理のほうは、皇室ならではの、料理人冥利に尽きるといえる食材選び、調理法、盛りつけ、器についても学びました。「食」の原点、元祖スローフードともいえる天皇家の料理をたどりながら、87歳までお元気でご公務に励まれた昭和天皇のご長寿の秘密に迫ることができたらと、考えております。

●昭和天皇のお食事メモ
●御所言葉!?「かべ」は豆腐
●「食」のみなもとは宮中に
●漬物で塩分量を調整
●身土不二の考え方
●おせち料理は時間をかけて
●「中秋の名月はまだか」
●御料牧場の食材
●「葛湯が飲みたい」
●聖上は芋料理がお好き

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しーふぉ

14
意外と質素な食生活をされていたんですね。松茸が献上された時は何日かに分けて召し上がれていたり。手間暇かけて下処理した料理はそれだけで美味しく健康的なんですね。2015/03/26

桜父

13
元宮内庁大膳課で和食担当の「谷部金次郎」さんが昭和天皇の料理番として宮中の日々の料理や季節行事の料理を紹介している本。昭和天皇の召し上がっている料理が粗食であり、腹八分目だという事に驚きました。それにお酒を一滴も飲まれなかった事を初めて知りました。著者は今現在の食文化に警鐘を鳴らしているが、説教じみた文章に些かゲンナリしました。それにこの本は図書館本だけど、す~ご~く煙草臭くて頭が痛くなりながら読みました。(+_+)2016/01/28

uchi

4
身土不二。身体と環境とは不可分であるということだそうです。今の地産地消によく似た意味ですね。 しかし、昭和天皇の食事がすごく地味であったことと朝食は必ず洋食であったという点が意外で面白かったです。2018/01/16

さいたまのたぬき

4
昭和天皇のお食事について陛下の最後の食事を作られたという谷部さんが語る。けっして絢爛豪華なものではなく丁寧に作られたごくありふれたものだったいう食生活に驚く。2015/03/25

あじさいかあさん

4
著者は、テレビドラマで有名になった「天皇の料理番」こと秋山徳蔵さんのもと、 宮内庁大膳課で奉職された方。昭和天皇がお亡くなりになるまで、お食事作りにかかわってこられた著者が、その食事の内容とそれを通じての陛下のお人なりについて記している。決して贅沢なものではなく、日本国内で簡単に手に入る食材で、手間暇かけて調理する。こうして作られたものを、規則正しく、時間をかけて腹八分目で召し上がる。健康に暮らすためには、理想的な食生活ですね。2015/07/15

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