講談社現代新書<br> 今を生きる思想 ジャン=ジャック・ルソー 「いま、ここ」を問いなおす

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講談社現代新書
今を生きる思想 ジャン=ジャック・ルソー 「いま、ここ」を問いなおす

  • ISBN:9784065328590

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内容説明

シリーズ「今を生きる思想」。

人民主権、近代民主主義の提唱者とされる思想家・ルソー。
そのラディカルな思考は近代の枠組みに大きな影響を与えた。
民主主義が機能不全に陥り、私たちの社会は閉塞感に覆われている。
行き詰まった近代社会を問い直すには、近代を準備した異端の思想家・ルソーに今こそ立ち返るべきだ。

『社会契約論』『人間不平等起源論』『エミール』『告白』……。
ジャンルを横断して刺激的な論考を残したルソー、そのラディカルな思想の核心。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

川越読書旅団

22
ルソーの出自や人間性、名著「学問芸術論」、「人間不平等起源説」、「社会契約論」そして「エミール」の上梓背景や各作品の簡潔明瞭な解説もあり、ルソー作品を読む上での副読本的作品。2023/12/15

ラウリスタ~

16
話題の超短い新書シリーズ。一番役に立ったのは巻末の読書ガイド。どの訳で読むのが良くて、どの岩波訳が超訳だから避けるべきかなど、とても有益な紹介。あまりに短い新書(120ページくらいだから、普通の新書の半分ほどか?)なのだけど、現代の大学生には逆にこのくらいから勧めるのが良いかもしれない(250ページを通学の電車一日で読みきれ、は酷かもしれない)。ルソー自身の作品からの引用はほぼなく、むしろそれらの今日的読解について常に注意を払いながら紹介(例えばよく批判される教育論、現代では陳腐な?格差について)。2023/10/14

新田新一

12
ルソーの多彩な著書を簡潔にまとめた良書。名前だけなんとなく知っていた『新エロイーズ』と『エミール』の内容が分かって、読みたくなりました。15歳で祖国を離れ、貴族の援助を受けながらも、可能な限り自由に自立して生きようとしたルソーの生き方を尊敬します。多くの著作も、当たり前だと思われていることをもう一度考え直してみる内容で、自由に生きようとしたルソーにふさわしいものです。あらゆるものの権威が揺らいでいる現代社会で、ルソーの思想を学んでみる価値はあります。2023/08/08

nnnともろー

8
ルソーの思想をコンパクトにまとめてくれた本。ありがたい。多面的な読み方ができるのが古典。2023/09/29

糸くず

5
この本を読んでもルソーが何者であるのかはほとんど理解できない。『社会契約論』も『エミール』も、現代の政治制度や教育の在り方から遠く離れた理想を論じているかのように思える。にもかかわらず、ルソーの言葉は多くの人々を魅了し、刺激を与えてきた。なぜか。それはルソーが物事の根源を常に問い直してきたからである。そして、読者は彼の言葉の「強烈な暗示力」に促されて、常識を疑い、根源を問い直す旅を始める。ルソーは巨大な謎そのものである。私もまた彼の言葉をもう少しだけ追いかけてみたい。2024/02/11

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