記憶書店 殺人者を待つ空間

著者名：ＣｈｕｎｇＭｙｕｎｇＳｅｏｂ【著】/吉川凪【訳】

講談社（2023/07発売）

• ISBN：9784065289440

内容説明

残忍な男によって、目の前で妻と娘の命を奪われたユ・ミョンウ。犯人は捕まらず、未解決のまま15年を迎えた。犯人が古書に異常な執着を持っていることを見抜いたユ・ミョンウは、犯人をおびき出すために古書だけを扱う〈記憶書店〉を開店した。そこに現れた４人の怪しい客。「この中に犯人がいる」と確信し、調査をはじめるが……。
家族を失った怒れる男のかつてない復讐劇が、いま始まる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[星落秋風五丈原]

副題その通りの内容ですね。家族を殺された男の壮絶な復讐劇。韓国人好きそうだ。

2024/07/10

[冴子]

初めての韓国小説。面白かったけど、韓国にはこうしたシリアルキラーが実際にたくさんいることに驚きました。

2024/05/26

[みなみ]

シリアルキラーに妻子を殺された大学教授が15年の年月を経て復讐しようとする。連続殺人犯が古書を愛する設定がなかなか無さそうでおもしろい。大学教授は犯人を捕まえるために古書店を開く。主人公視点と犯人視点の二元中継になっていて、犯人（ハンター）が作中に登場する誰なのか？というのが謎要素。物語の構成そのものはシンプルで、残酷描写はあるが読み進めやすく盛り上がる一冊だった。それにしても犯人のシリアルキラーっぷりの描写がむごたらしくてこわい。

2024/03/20

[スイ]

妻子を殺された男が、古書に執着している犯人を誘い出すために古書店を開く、という新鮮な始まり。 怪しい客の内の誰が犯人なのかももちろん面白いのだけど、復讐が中心だと苦い後味になりそうなところが意外な読後感だったのが一番面白かった。

2023/09/17

[Azu]

韓国のミステリー小説、初めて読みました！予想外の人物が犯人で、スピード感もあり面白かったです。殺人の方法はかなり残酷です。展開が気になったので読み進められましたが、翻訳されているからか、文章が場面描写ばかりで淡白な印象でした。

2024/05/29