内容説明
パリのオークション会社に勤務する高遠冴の元にある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれた。それはフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだという。だが持ち主は得体の知れない女性。なぜ彼女の元に? リボルバーの真贋は? 調べを進めるうち、冴はゴッホとゴーギャンの知られざる真実に迫っていく。傑作アートミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
279
どう考えてもマハさんが楽しんでおる。解説に重ねるのも癪ですが「作り話もたいがいにしてくださいよ、社長。それやっていいのは小説家くらいですから」ですね。お前が言うんかーい。そして、自分は許されるんかーい( ໊๑˃̶͈⌔˂̶͈)。『Ⅳ ゴーギャンの独白』ね。史実と創作が混ぜてありますが、ゴーギャンの気持ちは気になりますし、これはマハさんの考える答えの一つですね。ふと思い出したのですけど、ゴッホの絵をチルトシフト加工すると面白いの。初めて見た時ちょっと驚きました。ゴッホの目は、世界をこんな風に捉えていたのかと。2023/07/15
Kanonlicht
173
これこそがゴッホを撃ち抜いた銃だと一丁のリボルバーがオークションハウスに持ち込まれる。それはゴッホと共に生きた画家ゴーギャンを巡る物語の鍵だった。2人の画家と、さらに彼らを支援したゴッホの弟テオを加えた3人の、互いを思いやりながらもすれ違う関係性が切ない。それにしても、真実はどうであれ美術史上の出来事をここまで劇的なドラマに変えてみせる著者の知識と発想に毎度のことながら感服する。2023/07/21
ほんた
146
ゴッホとゴーギャンという二人の画家の関係がよくわかる作品。フィクションではあるものの,限りなく真実に近いのではないかと思いました。何かを生み出すためには,それ相応の苦悩というものがあるのだなと,考えさせられます。 https://hontablog.com/リボルバー2024/08/14
ピース
115
ゴッホはピストル自殺ではなくゴーギャンに撃たれた。もちろんフィクションだけど、原田ハマさんの史実を下敷きにしたフィクションは本当におもしろい。自分は全くの絵心ない芸人だけどゴッホとゴーギャンについてもっと知りたくなった。2023/11/03
shinchan
104
原田マハさん、20作品目。フィクションなのに、読み進んでいるとノンフィクションになってしまうのがマハさん。今回も同様でした。ゴーギャンの絵も部屋に飾ることになりそう。あー面白かった。2023/09/17
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