幻冬舎文庫<br> リボルバー

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幻冬舎文庫
リボルバー

  • 著者名:原田マハ【著】
  • 価格 ¥700(本体¥637)
  • 幻冬舎(2023/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344433069

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内容説明

パリのオークション会社に勤務する高遠冴の元にある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれた。それはフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだという。だが持ち主は得体の知れない女性。なぜ彼女の元に? リボルバーの真贋は? 調べを進めるうち、冴はゴッホとゴーギャンの知られざる真実に迫っていく。傑作アートミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

273
どう考えてもマハさんが楽しんでおる。解説に重ねるのも癪ですが「作り話もたいがいにしてくださいよ、社長。それやっていいのは小説家くらいですから」ですね。お前が言うんかーい。そして、自分は許されるんかーい( ໊๑˃̶͈⌔˂̶͈)。『Ⅳ ゴーギャンの独白』ね。史実と創作が混ぜてありますが、ゴーギャンの気持ちは気になりますし、これはマハさんの考える答えの一つですね。ふと思い出したのですけど、ゴッホの絵をチルトシフト加工すると面白いの。初めて見た時ちょっと驚きました。ゴッホの目は、世界をこんな風に捉えていたのかと。2023/07/15

ナルピーチ

166
ゴッホとゴーギャン、同じ時代に生きた二人の画家。その名前と作品は多くの人々に知られてはいるものの、その生涯については詳しくは知らない。彼らが歩んできた人生を一丁の“リボルバー”をキーアイテムとして、嫉妬と確執、尊敬と友情の狭間に囚われ続けた2人をドラマチックに描いていく…。史実に基づくフィクションではあるが節々に二人の天才画家への大きなリスペクトを感じる物語だった。本当にそういった世界線があったのかもしれない、と思わせてくれるような丁寧な描写に最後までとても引き込まれた。2024/02/03

Kanonlicht

111
これこそがゴッホを撃ち抜いた銃だと一丁のリボルバーがオークションハウスに持ち込まれる。それはゴッホと共に生きた画家ゴーギャンを巡る物語の鍵だった。2人の画家と、さらに彼らを支援したゴッホの弟テオを加えた3人の、互いを思いやりながらもすれ違う関係性が切ない。それにしても、真実はどうであれ美術史上の出来事をここまで劇的なドラマに変えてみせる著者の知識と発想に毎度のことながら感服する。2023/07/21

みこ

99
オークションハウスに持ち込まれた一丁のリボルバーからゴッホの死の真相をたどる。「風神雷神」が読んでいて今一つと感じたのだが、本書はマハ氏の筆も乗っているようで楽しんで読めた。マハ氏の小説はマハ氏自身を投影したような美術専門家がヒロインを務めることが多いのだが、「風神雷神」の現代主人公の存在が希薄なのに対し、こちらは従来の美術ミステリーのようにしっかり主人公を演じきっている。ヒロイン冴の親友で奔放なようだが抜け目なく恐ろしさを感じる莉子がゴッホで、彼女に追いつきたいと願う冴がゴーギャンになぞらえているのかも2023/08/21

ピース

88
ゴッホはピストル自殺ではなくゴーギャンに撃たれた。もちろんフィクションだけど、原田ハマさんの史実を下敷きにしたフィクションは本当におもしろい。自分は全くの絵心ない芸人だけどゴッホとゴーギャンについてもっと知りたくなった。2023/11/03

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