BL研究者によるジェンダー批評入門 - 言葉にならない「モヤモヤ」を言葉で語る「ワクワク」

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BL研究者によるジェンダー批評入門 - 言葉にならない「モヤモヤ」を言葉で語る「ワクワク」

  • 著者名:溝口彰子
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 笠間書院(2023/05発売)
  • ポイント 27pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784305709899

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内容説明

普段何かを見るたびに感じていた「モヤモヤ」「いいね!」に対して、「そういうことだったのか!」と納得してスッキリするだけでなく、
「いろんな映像作品を見て分析したい!」
「好きな作品をもっともっと応援したい!」
「S N Sで作品批評をしてみたい!」
……と、自分の気持ちを言葉で表現する「ワクワク」に目覚めるはずです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マーブル

12
漫画、映画、そして現代アートを含めたビジュアル作品を、ジェンダーの切り口から批評してみようとお誘いする本。これらは、決して一面からのみでなく、多面的に鑑賞することが可能だ。ことに優れた作品は、より多面的な鑑賞、批評に耐えうる。描写、ストーリー。そこにジェンダーの切り口での批評を加える。俎上に上がるのは例えば安部公房原作の映画『砂の女』。あるいはドラマ化、映画化を繰り返して話題になった『おっさんずラブ』。作家の意図に関わらず、作品に含まれたジェンダー的表現。または、含んでしまった社会的影響を考察する。2023/06/24

die_Stimme

3
BLを読むゲイの方が読むときにどう感じるかというのはたしかに気になるところなので、かなり詳細に論じられていてよかった。「これはゲイが主人公の映画ですけど、単なるゲイ映画じゃなくて普遍的な愛についての映画ですよね」的な言い方は私も、マイノリティが登場する作品の感想を言うために同種のことを言ってしまうことがあったかもしれない。「普遍的」という言葉で自分たちのものにしてしまう傲慢さ。異性愛者の、自分たちも楽しめる作品だから認めてあげるよ、というジェスチャー、それに気づきもしない傲慢さ。気をつけよう。2023/08/15

ykfji

1
普遍的ってなんなんだろうーーーー、って考える。 本の内容はまあ興味深いんだけど、作中でdisってた年配の男性有識者が若い女性にレクチャーするかたちをご自身が取っているのが、ハテナ?という感じだった。だってこれってつまりイマジナリーフレンドで持論を補強してるってことじゃん。なんかそれってズルくない?同意しかねてしまう自分が理由も教えてもらえずに切り捨てられる様な感じがしてモヤモヤした。対話がある様で、ない。 そんなんだったらアカデミックに振り切るか、日記・独白スタイルで良かったやん!2023/11/10

くじらい

1
よい本。2023/06/25

ととととと

0
「アイツがアイツであれば、性別なんて関係ない」普遍的で絶対的な愛を表していて、カプ推し好物の表現だと思うけど、実は「異性愛に戻れる担保」であり同性愛を否定していることを知った。また、同性愛を主題にした作品でもホモフォビアがあることも知った。こうしたことを知ることは、いろいろな作品を多面的に見る一助になった。2024/03/16

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