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内容説明
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長い長い水中生活から、大空へ初フライト!
日本最大のトンボ、オニヤンマ。
眼は宝石のエメラルドのように美しくかがやき、力強く空を飛びます。
オニヤンマが見られるのは、緑が濃い森林と澄んだ小川がある環境。
そんな自然が残された人里があれば出会えるトンボです。
オスは元気なうちは常にほかのオスと戦い、メスを探して交尾に挑みます。
メスは何度も交尾と産卵を繰り返し、多くのオスたちの子孫を数千個の卵に託すのです。
産み落とされた卵から誕生した小さな幼虫は、様々な小さな生物を食べて成長していきます。
そして、幼虫自身もほかの生物に食べられてしまいます。
過酷な生存競争の中で生き残ったわずかな幼虫は、長い水中生活を経て成虫へと変身します。
いよいよ初フライトの瞬間です!!
卵から成虫まで、オニヤンマのくらしをとらえた写真絵本です。
【写真と文】筒井学(つついまなぶ)
1965年北海道生まれ。
1990年より東京豊島園昆虫館に勤務。
1995年から1997年まで昆虫館施設長を務める。
その後、群馬県立ぐんま昆虫の森の建設に携わり、現在、同園に勤務している。
昆虫の生態・飼育・展示に造詣が深く、昆虫写真家としても活躍している。
(底本 2023年7月発行作品)
※この作品はカラー版です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
42
本物のオニヤンマを見たのは子供の頃かな。その大きさや体の色に驚きずっと記憶に残っています。また会いたいなぁ。いつまでもオニヤンマが生きられる自然環境があり続けて欲しいです。2024/06/16
奏
7
黄色と黒の縞模様。エメラルドグリーンの宝石の様な眼。他のトンボよりひとまわり大きなトンボの王様、オニヤンマ。オスがメスと出会うところから羽化して飛び立つまでを追う。メスが、セミやスズメバチをバリバリ食べていてびっくり!また、羽化するまでヤゴの姿で長ければ4年も生きていることにも驚き。オニヤンマの羽化はうっとりするほど美しい。二億年前からずっと同じように命を繋いできたと知るとトンボの見方が変わっていく。2023/08/29
遠い日
4
ど田舎の子どもでしたが、やっぱりオニヤンマは憧れのトンボでした。何しろ体の大きさがすごい。大人の男性の手のひらほどある。輝く緑の目、黒と黄色の体色、目を引くことこの上ない。そんなオニヤンマの生態を写真で説く。小さな蝉やスズメバチなども捕食するのだから、そのアゴの強さは推して知るべし。2023/12/17
たくさん
0
図鑑NEOに絵本があるんだっていうのが驚きで手に取った。オニヤンマって私が小さい頃の図鑑にもよく載っていた。遠くからの写真に水中での写真、さまざまな機器と時間を使って一つの流れとして教えてくれる生態。私はいらいらしがちなのでじっくり一つのものにこだわれないのでこれは執念だな。いい仕事だなって思いました。 2023/09/04