内容説明
インカ帝国は、北はコロンビア、南はチリ、アルゼンチンにまでまたがる広大な領土に、総延長三万キロにおよぶカパック・ニャンと称される王道を張りめぐらした。海岸地方に広がる砂漠、険しい岩や雪の山稜や断崖、鬱蒼とした森林帯、荒涼たる原野などを大道が貫き、都市や神殿などを結んでいた。自らの足でアンデス全域を歩いた写真家が、遺跡や大自然などを含む数々の未公開写真とともに知られざる大帝国の世界に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
7
インカ帝国は,非常に広大な領土を持っていた.だからこそ,一国でも場所によって様々な様相を見せてくれる.人が多く通れば,そこには自然と道がうまれる.道を調べるということは,その国とそこに住んでいた人々のことを調べることにつながる.2013/03/14
tsubomi
5
2014.06.17-07.05:ペルーを中心にボリビアやチリやその他の地域へと伸びる古代からの道「インカ道」についてのレポート。石畳の大街道もあれば、断崖絶壁に作られた数十センチの狭い道もあり、周囲に築かれた宿場街や倉庫群、城塞や畑や金銀細工場など興味深い遺跡の数々に触れられていて、写真が豊富なのがよかったです。地図が少なく、地名がわかりにくいので距離感や場所のオリエンテーションがつかないのが難点ですが。写真の中では特に突き抜けるような青空の美しさと見渡す限り上下左右に展開する段々畑が印象的でした。2014/07/05
Komine Masako
2
この数十年、幾度となく南米を旅してきた写真家さんが書いた本。インカ帝国は、四つの区画(スユ)に分けられていたそう。その区画ごとに章を起こし、インカの首都クスコからそれぞれの区画へ延びる街道の周辺をレポートしたもの。さすがに写真が素敵。向こうでは棚田(棚畑?)をアンデネスっていうらしいけど、いや迫力がある。密林あり砂漠地帯あり。日本じゃ見られない素晴らしい景色に圧倒された。いいなあ。時間があれば、クスコ周辺だけでも行ってみたい。ただ、もうちょっと地図がたくさんあったらもっと見やすかったかも。2013/05/15
takao
1
写真集。 ☆コカの葉がなければ、あんな精密な道路、建物が作れなかったのかも。2020/01/14
KAHYA
1
自分にとっては夢のような願いだが、いつかインカの道の一筋でも歩くことができればなと思い、写真を眺めながら著者が思い描くインカ帝国興亡の歴史にふれるものがたりを楽しんだ。 過去に、クスコ、マチュピチュには訪れたことがあり、著者の同じ中公新書ビジュアルのマチュピチュは読了済み。2015/06/16
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